研究課題/領域番号 |
07780152
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
教育工学
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
中山 実 東京工業大学, 教育工学開発センター, 助教授 (40221460)
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研究期間 (年度) |
1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1995年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 生体情報 / 瞳孔面積 / 瞬目 / 主観評価 / テレビ番組 |
研究概要 |
本研究では、生体情報として瞳孔面積、瞬目率を利用し、テレビ番組を客観的に評価する手法を開発すると共に、一般的に行われる質問紙による主観評価の結果との比較を行い、客観的評価の妥当性を検討することである。 本年度の研究において、まず、主観的な評価手法を開発した。一般的に用いられる質問紙法では、番組全体に対するイメージの調査だけで、時系列的な評価ができない。瞳孔面積や瞬目率は時系列的に測定可能であるので、客観的指標と主観的な指標との対応関係を調べるために、人力装置を開発した。装置は、ゲーム樹などに用いられるアナログ入力装置を改造して利用した。これらの実験装置を用いて7番組を実験番組として被験者に提示し、測定結果から以下の結果を得た。 (1)番組全体に対する瞳孔面積、瞬目率、時系列的な主観評価量を比較したところ、瞳孔面積と主観評価量との間には、正の相関関係が、瞳孔面積と瞬目率、瞬目率と主観評価量との間には負の相関係数が得られ、いずれも有意な相関関係があることがわかった。 (2)番組に対する質問紙によって、番組イメージを測定し、項目を因子分析することによって、3つの評価因子を抽出した。それぞれの因子得点と瞳孔面積、瞬目率、時系列的な主観量との関連を検討した結果、相関関係が認めらる因子の存在が確認された。 (3)時系列的な測定量である、瞳孔面積、瞬目率、主観評価量の3者の関係を明確化するために、モデル化の可能性を検討した。重回帰モデルとニューラルネットワークモデルによってモデル化の可能性とその性能を検討した。 さらに、今年度に得られた成果を総括し、今後の課題を整理した。
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