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TLB統一型キャッシュメモリシステムに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 07780214
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 計算機科学
研究機関東北大学

研究代表者

小林 広明  東北大学, 大学院・情報科学研究科, 助教授 (40205480)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1995年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワードキャッシュメモリ / TLB / トレースドリブンシミュレーション / rbe
研究概要

本研究では,マイクロプロセッサのチップ上に個別に実装され,チップ面積の大きな割合を占めるTLBとキャッシュメモリについて,それらをタグの共有という形で統合化することにより,領域の縮小を試みた.また,縮小によって得られた領域をTLBの拡大として再利用することにより,メモリアクセスサイクルの減少の可能性について検討した.
まず,TLB統一型キャッシュメモリの構成とその制御法を明確にし,TLB統一型キャッシュメモリのハードウェア量をレジスタビット相当で評価した.その結果,TLB統一型キャッシュメモリを導入することにより,従来のキャッシュメモリとTLBの構成に比べて,ハードウェア量を大幅に削減できることがわかった.そして,削減できたハードウェアをTLBの拡張に再利用した場合,キャッシュサイズが4KBの時は16エントリのTLBを2倍,8KBの時は4倍,16KB,32KBの時は8倍,128KBの時は16倍にそれぞれ拡張できることが明らかになった.次に,TLB統一型キャッシュメモリの性能評価をトレースドリブンシミュレーションにより行った.まず,実用的な8個の応用プログラムをワークステーションで800万命令実行した際のメモリアクセル状況を記録し,これを命令実行に必要なメモリアクセスとして,TLB統一型キャッシュメモリシミュレータと通常のTLB-キャッシュメモリシミュレータに入力した.そして,シミュレータ上でのキャッシュとTLBを介したメモリアクセス状況から,それぞれのミス率を求め,ミス率から1命令の実行に必要な平均メモリサイクル数を求めた.シミュレーションによる性能評価の結果,TLBとキャッシュメモリの統合化により削減できるハードウェア領域をTLBの拡張に再利用することにより,同量のハードウェアを必要とする従来型の構成比べて,メモリサイクル数減少させることが可能であることを明らかにした.

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 鈴木健一: "TLB統一型キャッシュのハードウェア量評価" 情報処理学会東北支部平成8年度第3回研究会論文集. B-1-13-8 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 高橋雅史: "データの更新をバイト単位で管理するキャッシュメモリ" 電子情報通信学会論文誌. (採録決定). (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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