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オブジェクト指向データベースプログラムの型検査法とアクセス制御への応用

研究課題

研究課題/領域番号 07780269
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 計算機科学
研究機関奈良先端科学技術大学院大学

研究代表者

関 浩之  奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 助教授 (80196948)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
1995年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワードオブジェクト指向データベース / 型検査 / アクセス制御 / アクセス権 / 計算複雑さ
研究概要

1.オブジェクト指向データベースのモデルとして、Hullらの更新スキーマを採用した。更新スキーマSとデータベースインスタンスIが与えられたとき、S内の任意のメソッドの実行中に結合すべきメソッドが一意に定まるとき、インスタンスIはSのもとで型整合性をもつという。本研究では、与えられた再帰なし更新スキーマのもとで、(1)型整合性をもたないインスタンスが存在するか否か、および、(2)型整合性をもたない無閉路インスタンスが存在するか否かを判定する問題はいずれも非決定性指数時間完全であることなどを示した。
2.次に、メソッドに基づく簡潔なアクセス権モデルを定義した。アクセス権は、(s、c、m)「アクセス主体sがクラスcのオブジェクトに対してメソッドmを呼び出す権利をもつこと」、または、(c、m、c^′、m^′)「クラスcのオブジェクトに対して呼び出されたメソッドmは、クラスc^′のオブジェクトに対してメソッドm^′を直接呼び出す権利をもつこと」のいずれかである。Sを更新スキーマ、sをアクセス主体、AUTHをアクセス権集合とする。本研究では、(1)Sがオブジェクトの属性値を更新する実行文を含まないとき、および、(2)Sが「分岐無し」と呼ばれる制限を満たし、かつ、インスタンスが無閉路であるとき、sがSのメソッドを実行中にAUTHに対してアクセス権違反を起こすか否かを判定する多項式時間アルゴリズムを提案した。
一般にアクセス権のすべてを陽に記述するのは繁雑である。そこで、陽に与えられたアクセス権集合と線形再帰的な推論規則によってアクセス権集合を簡潔に指定できるようなモデルを提案した。さらに、問い合わせ実行時にデータベースへのアクセス要求が起こったとき、それが許可されるか否かを効率的に判定する方法を提案した。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 石原靖哲他: "オブジェクト指向データベースにおける質問の型検査問題" 情報処理学会研究報告. 95-PRO-4. 39-44 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] Hiroyuki Seki et al.: "Authorization Analysis of Queries in Object-Oriented Databases" Deductive and Object-Oriented Databases,Lecture Notes in Computer Science. 1013. 521-538 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 森多俊之他: "オブジェクト指向データベースにおけるアクセス権モデルの設計" 情報処理学会第52回全国大会講演論文集. 4. 249-250 (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 森多俊之他: "オブジェクト指向データベースにおけるアクセス権モデルの設計" 第7回データ工学ワークショップ論文集. (出版予定). (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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