研究課題/領域番号 |
07780272
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
計算機科学
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研究機関 | 奈良先端科学技術大学院大学 |
研究代表者 |
松本 健一 奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 助教授 (70219492)
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研究期間 (年度) |
1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1995年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | ソフトウェアプロセス / プロジェクト管理 / 事例ベース |
研究概要 |
本研究の目的は、ソフトウェアプロジェクトにおける管理者の作業をソフトウェアプロセスに組み入れることにより、プロセスからの逸脱による影響を最小限に抑える機能を持った、より堅牢なソフトウェアプロセスアーキテクチャを構築し、構築したアーキテクチャに基づくプロセス実行支援システムを試作することにあった。これに対する研究実績は次の通りである。 1.プロセス改善モデルとして広く知られているCapability Maturity Model(CMM)を比較的小規模なシステムの開発プロジェクトに適用し、その問題点を次のように明らかにした。 ・ プロセスからの逸脱を検知し、解決するために多くの労力を要する。 ・ プロセスからの逸脱を解消するための具体的な手順が示されていない。 ・ プロセスからの逸脱を防ぐ目的であっても、プロセスの大幅な変更は許されない。 2.1.での問題点を解決するソフトウェアプロセスアーキテクチャを設計した。設計したアーキテクチャでは、プロセスからの逸脱を検知する労力を小さく抑えるため、開発者が日常的に作成している作業報告書に基づいて管理を行う。また、プロセスからの逸脱を解消するための具体的な手順を管理者に呈示するため、過去の開発プロジェクトで発生した「プロセスからの逸脱」の事例データベースを持つ。更に、作業の選択的実行が可能なUnconstrained Process Model(UPM)を拡張したプロセスモデルを用いることにより、管理者によるプロセスの変更(改善)に柔軟に対応する。 3.設計したアーキテクチャに基づくプロセス実行支援システムを試作し、実際のソフトウェア開発プロジェクトに適用した。その結果、作業報告書から「プロセスの逸脱」を検知することは可能であり、管理者による逸脱の解決法も事例として蓄積可能であることが分かった。また、管理者によるプロセスの大幅な変更も可能であることが分かった。
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