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高連結度グラフとその応用

研究課題

研究課題/領域番号 07780286
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 計算機科学
研究機関日本大学

研究代表者

斎藤 明  日本大学, 文理学部, 助教授 (90186924)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードグラフ / 連結度 / サイクル / ハミルトンサイクル
研究概要

本研究の目的は、特に連結度の高いグラフに重点を置いてその数学的性質を解明し、また、得られた数学上の結果を情報科学の諸分野に応用することであった。この目的に対して今年度の研究実績は以下のようにまとめられる。
1.縮約法で用いられる可縮辺の分布については昔から良く調べられてきたが、今回非可縮辺の分布について多くの知見が得られた。それらは基本的には、グラフの辺の増加に伴い可縮でない辺はある一定数以上には増加しない、という事実を述べている。これは縮約法の応用性について可能性を広げるものであり、しかも従来の可縮辺に着目した研究からは得られないものである。
2.米国G. Fan教授によるハミルトンサイクルの存在に関する定理を拡張し、より広いサイクル分布に関して知見を得た。これは本研究申請時の研究目的に挙げられたものである。本研究によりFan教授の条件を満たす高連決度グラフのサイクル分布はほぼ完全に解明された。
3.グラフ理論の応用に関しては、秘密共有法との関係について知見が得られた。その成果は、秘密共有法への幅広い応用を考えるには、単純なグラフの構造は貧弱であることを示唆しており、今後の研究はハイパーグラフ、あるいはより広い集合族の上での理論の構築に進むこととなった。
以上のように、当初の研究目的に対して、それを上回るような成果が得られた。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] X. Yu: "Noncontractible edges in 3-connected graphs" Combinatorica. 15. 357-364 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] A. Saito: "Relative length of long paehs and cycles in graphs with large degree sums" J. Graph Theory. 20. 213-225 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] A. Saito: "Essential independent sets and hamiltonian cycles" J. Graph Theory. 21. 243-250 (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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