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社会的複雑性と人工実現社会の研究

研究課題

研究課題/領域番号 07780361
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 情報システム学(含情報図書館学)
研究機関電気通信大学

研究代表者

山本 匡  電気通信大学, 大学院・情報システム学研究科, 助手 (40262381)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1995年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード社会的複雑性 / 社会情報システム / Artificial Society / 人工実現社会 / 自己組織化 / 自己生成発展性 / 社会主体 / 社会シミュレーション
研究概要

<研究実績の概要>
1.社会的複雑性を表現し、かつ社会生成シミュレーションの基礎となる概念モデルの構築を行い、その数理モデル化を試みた。ここでは、社会を分散する連続的な社会主体から生成される複雑系と考え、社会生成機序と現象発現機序、社会現象からなる社会複合体(複雑分散複合体)モデルを構築した。その重層性、重合性、入れ子性から、社会的複雑性の考察を行った。
2.上述の社会複合体モデルが、一方で社会の要請に応え、他方で情報システム概念と接続可能であり、更に社会科学的要請にも耐えうるようモデルの検討・改訂を行った。
3.社会複合体モデルにおいて、情報スコープに基づき情報受容・処理・生成活動を行う情報主体を導入することで、情報空間での仮想社会モデルとしての社会複合体モデルを構築した。
4.このような概念モデルに基づき、重層的・重合的複合体の表現モデルを作成し、その簡易数理モデルを作成し、その挙動を調べた。
5.このような一連の研究の情報化社会における意義について、社会情報システムモデルの構築を行いつつ、その有効性を提示した。そこでは、人工実現社会が、社会情報システムと人間を結合し社会情報システム上に仮想社会を生成することで、個人に依拠する社会政策形成の手段となることを提示した。
<今後の課題>
本研究は、情報社会構築の中心となる概念的・社会技術的研究であり、その展開は広範囲に及ぶ。そこで数理社会モデリングと社会シミュレーション技法の確立と社会固有の社会的複雑性に関するより深い研究が続行されなければならない。具体的には、価値ベクトルの総和以上の社会的価値生成、結合関係以上の境界形成、社会分岐の発生と選択に関する解析とシミュレーションが必要となる。また、人工実現社会の情報ネットワーク上での実行と情報ネットワーク上での社会生成支援ツールとして社会情報エディタ-の開発が求められる。社会情報エディタ-は、社会情報フィルターや個人情報防衛機能、情報編集・生成機能等からなり、各個人が人工実現社会ツールと共にそれを用いて、直接ネットワーク上で社会生成に参画するための支援ツールである。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 山本 匡: "「2100年への社会情報システム」『社会情報システム学・序説』所収" 富士通経営研究所, 293(26) (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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