本年度は次の項目について、実験を行なう予定であった。 ・多地点間のマルチメディア情報の相互通信に関して、転送量と転送の行ない方についての検討 ・マルチメディア情報の履歴の取り扱いに関する検討 これらの検討を購入した動画像入力システム上でテストシステムで試みた。 テストシステムはサーバクライアント型のシステムであり、一つのデータ転送を管理するサーバプログラムとそれに接続複数のクライアントプログラムからなる。現段階では、ユニキャストを使用し、サーバとクライアント間のスター型トポロジで結ぶ形態のシステムである。このシステムで、データの転送が行なえることは確認した。予定では、このシステムにビデオカメラから取り込んだ実際の画像を送出し、トラフィック等の計測を行なう予定であったが、動画像を取り扱うためのプログラムが完成せず、動画像のようなストリームデータを転送する実験ができていない。これは継続してテストプログラムの開発を行ないテストする。 動画像の履歴情報の保存では、実際の動画像データを加工する必要があるが、これも動画像の取り扱いに関するプログラムができていないために実験ができなかった。 今後は動画像の取り扱いプログラムを完成させ、実際のデータの送受信を行なうとともに、WAN環境下で実験を行なう。また、履歴情報に関しても同様にプログラムの完成後に執り行う。
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