研究概要 |
本年度においては,時空間情報を有するマルチメディア情報を扱うためのデータモデルに関して,「連続オブジェクト」概念を導入したデータモデルをさらに洗練させ,それに基づくビデオデータベースのプロタイプの新たな開発に向けた基本設計を行った.それに並行して時間情報を扱うデータベースの操作言語の基本設計も行なってきており,今後,その実装を行う予定である.これにより,今後重要となる時間情報を伴う音声や動画像データのデータベースにおける扱いに関する考え方の一つが確立できるものと確信している.また,データベースの一貫性管理に関してはオブジェクト指向データベースのオブジェクト参照パスの存在に関する基本的性質に関して議論を行うことが出来,その成果はまもなく学術論文誌に投稿予定である.また,その理論の実際的応用についてもシステムの基本設計を開始しており,来年度中に初期プロタイプが稼働する見込みである。
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