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エネルギー貯蔵機能を持つ生分解性高分子化合物の合成とその二次電池への応用

研究課題

研究課題/領域番号 07780436
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 エネルギー学一般・原子力学
研究機関山口大学

研究代表者

堤 宏守  山口大学, 工学部, 助教授 (90211383)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1995年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードジスルフィド / 生分解性高分子 / 二次電池 / ポリアミド / 正極材料 / リチウム二次電池 / 含硫黄高分子
研究概要

1.ジスルフィド結合を主鎖内に有する生分解性ポリアミドを3,3'-ジチオジプロピオン酸の酸塩化物と種々のアルキルジアミンを用いて界面重縮合法により合成を行った.合成物の構造については,NMR,1Rなどの各種分光法により確認を行った.
2.1.で合成したポリアミドの有機電解液中における電気化学的性質を調べる為に,導電剤としてグラファイトを混練した電極を作製した.また,グラファイトの混練では十分な電極応答が得られないことが多かったために,グラファイトの分散性を高める処理を以下で行った.
3.2.で発生した問題点を解決するために,合成時に高速攪拌機を用い,ジアミン水溶液に有機溶媒を混合しエマルジョンを形成させた後,これにグラファイトを加え,さらに有機溶媒に溶解させた酸塩化物溶液を加えることによりグラファイトの分散性を高めたポリアミド-グラファイト複合体を合成した.グラファイトの分散性が向上したことは,SEM観察などにより確認した.
4.3.で合成したポリアミド-グラファイト複合体を電極に充填し,その有機電解液中における電気化学的挙動を検討したところ,2.の電極では,サイクル特性の低下が顕著であったのに対して,3.で調製した複合体電極では,グラファイトの分散性を高められたためサイクル特性の向上が見られた.
5.1.で合成したポリアミドの生分解性を評価するための予備的な実験として,このポリアミドの加水分解性について検討を行った.ポリアミドをpH5,7および9の緩衝液に浸漬し,その重量減少を測定し,加水分解性を評価した.分解の程度はポリアミドの種類やpHに依存していたが,93日間,37℃の分解で,約40〜50%の重量減少がみられた.
6.5.で行った加水分解の分解生成物は,ポリアミドの合成原料であり,分解反応は単純な加水分解であることが明らかとなった.しかしながら,分解pHによっては,生成物が同定できないことも多く,反応機構についてはより一層の研究が必要と思われる.
以上の結果は,第45回高分子年次大会(名古屋)にて発表予定である。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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