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テンプレート効果を利用した位置及び立体選択的グリコシル化法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 07780490
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 生物有機科学
研究機関東京工業大学

研究代表者

湯浅 英哉  東京工業大学, 生命理工学部, 助手 (90261156)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1995年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードテンプレート効果 / グリコシド化 / クラウンエーテル
研究概要

生体機能への関与が最近明らかにされたオリゴ糖は医薬品としての重要なターゲットの一つであり、その効率的な合成のためにはグリコシド化反応の位置および立体選択性を同時に制御する新しい手法の開発が強く望まれる。そこで、この新手法として、あらかじめ糖供与体と糖受容体をポリエチレングリコール鎖を介してつなげておいて、アルカリ金属存在下グリコシド化を行う方法を考案した。この方法では、ポリエチレングリコールからクラウンエーテルへの環化をともなうため、グリコシド化反応の選択性が金属イオンによるテンプレート効果により助長されることが期待された。当初、モデル実験として糖供与体であるエチルチオマンノピラノシドの2位水酸基にトリ、テトラ、およびペンタエチレングリコールの末端をエーテル結合させた化合物で、N-ヨードスクシンイミドを用いてもう一方の末端の水酸基の分子内グリコシド化を検討した。この結果、いずれの長さのポリエチレングリコールを用いても、過塩素酸ナトリウム、過塩素酸カリウムなどのアルカリ金属の存在はグリコシド化の収率を低下させることが判った。さらに糖受容体としてマンノースの2位水酸基にポリエチレングリコールを結合させて、3位の水酸基でのグリコシド化を試みたが、金属のあるなしにかかわらずグリコシド化は全く進行しなかった。一般にメチレン鎖をリンカーとしてあらかじめつないだ2糖のグリコシド化では良好な結果が得られているので、リンカー内に酸素原子が存在すると反応を妨害するものと思われる。一方、モデル実験で得られたβ-マンノピラノシド-クラウンエーテル複合体はアミノ酸などを不斉認識する光学活性クラウンエーテルとして期待が持たれるので、今後さらに合成的検討を加える予定である。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] H.Yuasa: "Synthesis of the carbocyclic analog of uridine 5′-(α-D-galactopyranosyl diphosphate)(UDP-Gal)as an inhibitor of β(1→4)galactosyltransferase" Can. J. Chem.(1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] H.Yuasa: "Importance of ring sulfur and anomeric hydroxyl for inhibitory activity of 5-thiofucose toward α-fucosidases" Carbohydr. Lett.(1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] H.Hashimoto: "Novel conversion of aldopyranoside into 5-thioaldopyranoside via acyclic monothioacetal with inversion and retension of configuration at C-5" Carbohydr. Res.(1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] H.Hashimoto: "Synthesis of methyl 5′-thio-α-isomaltoside via acyclic monothioacetal and its behavior toward glucoamylase" Chem. Eur. J.(1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] H.Kakinuma: "Synthesis of 1′, 6′-disubstituted sucroses and their behavior as glucosyl donars fot a microbial α-glucosyltransferase" Carbohydr. Res.(1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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