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金属ポルフィリン錯体・ポリペプチドの複合化による人工膜蛋白質モデル化合物の創製

研究課題

研究課題/領域番号 07780497
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 生物有機科学
研究機関九州工業大学

研究代表者

新井 徹  九州工業大学, 工学部, 講師 (50222716)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1995年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードポルフィリン / ポリペプチド / 脂質二分子膜 / アトロプ異性体 / α-ヘリックス / 非天然アミノ酸 / ビピリジン / フラビン
研究概要

まず、カルボキシル基を4つ有するポルフィリンに両親媒性α-ヘリックスペプチドを4分子結合させたポルフィリン-ポリペプチド複合体について、昨年度に引き続き溶液中、脂質二分子膜中での挙動を検討した.ここで膜中で安定に存在するため、ペプチドとしては20残基程度以上の鎖長をもつこと、通常の合成ペプチドと異なり分子全体の疎水性度をかなり高めることが必要であることが判った。これからポリフィリン自体の疎水性を高めることを検討し、ドデシルオキシ基を導入したポルフィリンを新たに合成した。このポルフィリンはペプチドを結合していない状態でもレシチン等天然脂質二分子膜の中央の疎水性部分に取り込まれる。このため従来と異なり10残基程度の短鎖ペプチドを結合させることで容易に膜埋設型ポルフィリン-ポリペプチド複合体が得られた。ここで、ポリペプチドの疎水性をさらに制御するため、フッ素原子を含むアミノ酸、ヘキサフルオロバリンを合成し、これを含むペプチドの脂質膜不安定化効果について検討した。さらに代表的な親水性アミノ酸、グルタミン酸のアナログとして、メチレン鎖がこれより1〜3長いアミノ酸の高効率合成、光学分割法を開発した。これら非天然アミノ酸を組み込んだポルフィリン-ポリペプチド複合体の合成について現在検討している。
さらに、ポルフィリン以外の光機能性原子団をポリペプチド中央部に配置させることを検討した。ビピリジルアラニンをヘリックス会合体の中央部に三分子近接するように設計したポリペプチドは、ニッケルイオンや亜鉛イオンと安定な錯体を生成することが判った。これらは酸化還元反応や加水分解反応の選択的触媒となると期待される。ポリペプチドの内部にフラビンを結合させた化合物についても検討した。これは、ヒドリド移動型反応において疑似ミセル型の基質濃縮効果を示し、優れた触媒活性が見いだされた。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] T.Arui: "A Membrane Protein Model : Polypeptide with Four α-Helix Bundle Structure on 5.10 15.20・Tetrakis 〔2-(carboxyinethcxy) phenyi〕 polphyrin" Bull.Chem.Soc.Jpn. 68. 1989-1998 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] N.Nishino: "Tandem Enzymatic Resclution Yielding L-α-Aminoalkanedioic Acid u-Esters" Chem.Pharm.Bull.44. 212-214 (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] N.Nishino: "Trisbipyritine Metal Ion′s Nest in Threr α-Helix Bundle Structure" Chem.Letl.49-50 (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] T.Arai: "Synthesis of 〔Hexcfluorcnnl.,l″〕 gramicidin S" Bull.Chem.Soc Jpn.69(印刷中). (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] N.Nishino: "Design of Metal Ion′s Nests in α-Helix Bundle Structure" Peptide. (印刷中). (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] N.Nishino: "Synthesis of a Catalytic Molten Globuk with Flavin Function" Peptide Chemistry. (印刷中). (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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