研究課題/領域番号 |
07780509
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
構造生物化学
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
林 辰弥 三重大学, 医学部, 助手 (00242959)
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研究期間 (年度) |
1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | プロテインCインヒビター / 活性化プロテインC / セリンプロテアーゼインヒビター / 男性不妊症 / 受精 / 発現調節領域 / 転写因子 |
研究概要 |
プロテインCインヒビター(PCI)は血液凝固制御因子の活性化プロテインC(APC)に特異的な血漿阻害因子で、α1アンチトリプシンなどと相同な構造を有する血漿セリンプロテアーゼインヒビター(SERPIN)ファミリー蛋白質の1つである。また、PCIは精漿中に血漿中の約40倍も高濃度に存在し、男性不妊症患者精漿中では著しく低下していること、また精子の突体にも存在し、卵との受精に関わっていることが示唆されている。昨年度は本奨励研究の補助の基、PCI遺伝子の肝臓における発現調節領域としては、ヒトPCI遺伝子の5'上流領域(約1.6kb)中のSp1、2個のAP2および1個の逆向きのAP2結合部位を含む転写開始点の上流450bpの領域が重要であることをルシフェラーゼ(Luc)をレポーター遺伝子として明らかにした。本年度はこの研究をさらに発展させた結果、PCIの肝臓における発現の主要なプロモーター領域はSp1結合部位であり、2個のAP結合部位のうち、Sp1結合部位より上流側のAP2結合部位はエンハンサーとして機能し、下流側のAP2結合部位はサイレンサーとして機能することから明らかになった。さらに逆向きのAP2結合部位は機能していないこと、PCI遺伝子のSp1結合部位より上流には、少なくとも2個のサイレンサー領域が存在することが明らかになった。また、このSp1結合部位に対する肝細胞核蛋白質の結合もゲル移動度シフトアッセイにより確認された。以上の結果から、肝細胞核由来のSp1様の蛋白質がこの領域に結合することによりPCIの肝臓における発現を調節していることが明らかになった。現在、PCIを発現する生殖臓器由来の株化細胞や腎臓由来の株化細胞を検索し、それらを用いて同様の解析を行い、PCI遺伝子上の組織特異的発現調節領域の同定を試みている。
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