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シグナル伝達に関わるチロシンフォスファターゼの阻害剤単離

研究課題

研究課題/領域番号 07780552
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 機能生物化学
研究機関理化学研究所

研究代表者

須藤 龍彦  理化学研究所, 抗生物質研究室, 研究員 (30260227)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1995年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードチロシンホスファターゼ / シグナル伝達 / ホスファターゼ阻害剤 / 低分子プローブ
研究概要

細胞内情報伝達系において重要な役割を果たしているプロテインホスファターゼは、その基質特異性からセリン/スレオニン型とチロシン型に分類される。本研究では、ホスフォセリン/スレオニンとホスフォチロシンの両方を脱リン酸化するデュアルプロテインホスファターゼVHRを調整し、阻害剤探索のバイオアッセイに用いた。またホスフォチロシン特異的ホスファターゼとして、白血球共通抗原CD45をヒト白血病細胞より調製した。ホスフォチロシン,p-Npp(p-nitrophenylphosphate),[32P-セリン/スレオニン]ヒストンH1(cdc2キナーゼでリン酸化)の3種類を基質として用い、酵素と基質の組み合わせによって、微生物由来の阻害剤をチロシンホスファターゼ阻害物質かセリン/スレオニンホスファターゼ阻害物質か判別可能になった。スクリーニングの結果、放線菌88-682株にVHR阻害活性が認められたので阻害物質を精製した。菌体のメタノール抽出物をシリカゲルカラムクロマト、LH-20カラムクロマト、ODSカラムを用いたHPLC分取によって精製し、純粋なRK-682を単離した。テトロン酸に長鎖アルキルを有する物質であった。本化合物は、VHRプロテインホスファターゼをIC_<50>2.0μMで阻害し、ヒト白血病細胞由来のCD45のチロシンホスファターゼもIC_<50>54μMで阻害した。各種動物細胞の細胞周期に対する効果をパナジウム酸と比較検討した結果、RK-682の作用スペクトルはバナジウム酸とは異なり、ホスファターゼの生物学的意義を検討する道具として有効であることが示された。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Hamaguchi, T., et al: "RK-682. a potent inhibitor of tvrosine phosphatase, arrested the mammalian cell cycle progression at G1 phase." FEBS Lett.,. 372. 54-58 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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