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液胞膜シンタクシン、Vam3pの局在化機構

研究課題

研究課題/領域番号 07780616
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 細胞生物学
研究機関東京大学

研究代表者

和田 洋  東京大学, 教養学部, 助手 (50212329)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード液胞 / シンタクシン / VAM3 / PEP12
研究概要

酵母の液胞膜に局在するシンタクシン関連蛋白質,Vam3pは構造上,同じく液胞へのタンパク輸送に機能するPep12pと高い相同性を有する.しかしながら,突然変異株の表現型は大きく異なる.まず,この点を明らかにするため,酵母のPEP12遺伝子をPCR法を用いて単離し,その遺伝子破壊株を作成し,その表現型の解析を行った.さらに,Pep12pの細胞内局在,タンパク質レベルでの解析を進めるため,抗Pep12p抗体を作成した.
vam3変異株は多数の小胞様の構造を蓄積するが,pep12変異株は大きな液胞をもつ.また,vam3変異株は液胞タンパク質carboxypeptidase Yを細胞外に誤輸送せず,液胞膜タンパク質alkalinephosphataseの成熟化に欠損を示す.一方,pep12変異株はcarboxypaptidase Yを細胞外に誤輸送する一方,熟成型alkalinephosphataseをもつ.この対照的な表現型は,Vam3pとPep12pが似た分子であるが相互に異なる機能を担っていることを示している.そこで,pep12とvam3の二重突然変異をもつ酵母を作成し,その表現型を解析した.驚いたことには,この株は液胞と認められる構造体を持たなかった.さらに,液胞タンパク質の挙動を調べたところ,熟成型carboxypeptidase Y, alaklinephoshataseの両者を欠損しており,液胞コンパートメントを欠くことが形態的,生化学的に示唆された.このことは,これまで考えられていた液胞形成のモデルの修正をせまるものである.

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 和田洋: "酵母のRab/Ypt蛋白質" 実験医学. 14. 244-245 (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] Noda, T他: "Novel system for monitoring autophagy in the yeast" Biochem. Biophys. Res. Commun.210. 126-132 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] Kakinuma, Y他: "Cloning of the geue eucoding a putative sevinc/threonine kinase" Biochem. Biophys. Res. Commun.216. 985-992 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] Wada, Y. 他: "Mutational analysis of Vam4/Ypt 7p function in the vacuolar biogenesis" Protoplasma. (印刷中). (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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