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増殖因子の細胞内情報伝達における115kDaチロシンリン酸化蛋白質の役割

研究課題

研究課題/領域番号 07780635
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 細胞生物学
研究機関関西医科大学

研究代表者

駒田 雅之  関西医科大学, 医学部, 助手 (10225568)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード増殖因子受容体 / シグナル伝達 / チロシンキナーゼ / チロシンリン酸化 / ジンクフィンガー / エンドソーム / 早期エンドソーム / 小胞輸送
研究概要

HrsのZinc finger 領域は、高等動物や酵母におけるendosomeやvacuoleなどの細胞内小胞間の蛋白質輸送に関与するいくつかの蛋白質(EEA1、Fab1、Vps27、Vac1など)のzinc finger領域と50%近い相同性を有している。さらにHrsとVps27が全体で23%の相同性をもつことも見出された。したがってHrsも細胞内小胞輸送に関与している可能性が考えられた。そこで本研究では、Hrsの細胞内局在部位の同定を行った。
Hemagglutinin(HA)epitopeのタグをつけたHrsをHeLa細胞に発現させ、抗HA抗体を用いた間接蛍光抗体法でHrsの局在部位を検出した。その結果、Hrsは細胞内の小胞状構造に局在していた。この局在パターンは、早期endosomeのマーカーであるtransferrin receptorのそれと完全に一致しており、後期endosomeのマーカーであるCD63のそれとは部分的にしか一致しなかった。したがって、Hrsは早期endosome局在蛋白であることが明らかとなった。また細胞分画によってHrsは可溶性画分と膜画分にはほぼ等量ずつ回収されたが、膜画分のHrsもアルカリ処理により上清に溶出されてくることから、Hrsは早期endosomeとゆるく結合していることが予想された。一方、zinc finger 領域を欠失させたHrsの変異体もまたtransferrin receptorと同じ細胞内局在パターンを示し、zunc finger 領域はHrsの正しい細胞内局在には必要ないことが示された。
以上、Hrsが早期endosomeに局在すること、および酵母のendosomeからvacuoleへの蛋白質の小胞輸送に必須の因子Vps27と蛋白質全体に渡って相同性を有していることから、Hrsは、細胞内にインターナライズし早期endosomeに運ばれた増殖因子/受容体tyrosinekinase複合体によって早期endosome上でリン酸化され、その複合体の後期endosome、lysosomeへの輸送に関わっている可能性が考えられた。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Komada, M: "Growth factor-induced tyrosine phosphorylation of Hrs, a novel 115-kilodalton protein with a structurally conserved putative zinc finger domain." Molecular and Cellular Biology. 15. 6213-6221 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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