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神経系の発生分化に関係する新しい核蛋白質のクローニング

研究課題

研究課題/領域番号 07780677
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 神経解剖学・神経病理学
研究機関大阪大学

研究代表者

谷浦 秀夫  大阪大学, 蛋白質研究所, 助手 (80263325)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードnecdin / SV40 largeT抗原 / NEFA / nucleobindin
研究概要

Necdinはニューロン特異的に発現している約45kDaの核蛋白質である。そのcDNAクローンはニューロンへの分化誘導を行ったP19細胞のcDNAライブラリーから得られた。Necdin cDNAをNIH3T3細胞に導入して強制発現させると、細胞増殖が強く抑制される。一方、細胞増殖抑制作用を持つ癌抑制遺伝子産物Retinoblastoma gene product(pRb)やp53は共にDNAウィルス由来のoncoproteinであるSV40 largeT抗原と結合することが知られている。本研究では、まずnecdinの細胞増殖抑制機構をSV40 largeT抗原との結合能を指標にして解析した。COS-1細胞はSV40でtransformされた細胞でlargeT抗原を恒常的に発現している。そこでCOS-1細胞にnecdin cDNAを導入して発現させ抗necdin抗体で免疫沈降を行ったところ、largeT抗原が共沈された。さらに、Two-Hybrid法およびin vitro bindingで両者の結合を確かめてみた。その結果、necdinはlargeT抗原のtransform活性ドメイン依存的に結合することが明らかになった。またTwo-Hybrid法を用いたnecdinのdeletion analysisから、necdinの塩基性アミノ酸領域とそれに続くhydrophobic heptad repeatを含む領域がlargeT抗原との結合に必要であることも明らかになった。次に、生理的なnecdin結合蛋白質がニューロンあるいはその発生過程で発現しているかをTwo-Hybrid法を用いたスクリーニングで検討した。得られた2種のクローンの一次構造を決定したところ、既に報告されているNEFA及びnucleobindinであることが判明した。これらの蛋白質はHelix-Loop-HelixとLeucine-zipperを含むDNA結合蛋白質であり、これらの蛋白質とnecdinの複合体が生理的なニューロン分化時における細胞周期に関連した遺伝子転写の制御機構に関与している可能性がある。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書

URL: 

公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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