研究課題/領域番号 |
07780709
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
神経化学・神経薬理学
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研究機関 | 岡崎国立共同研究機構 |
研究代表者 |
鹿川 哲史 岡崎国立共同研究機構, 生理学研究所, 助手 (50270484)
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研究期間 (年度) |
1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | オリゴデンドロサイト / 細胞移動 / UDP-ガラクトース・セラミド ガラクトシルトランスフェラーゼ / ガラクトセレブロシド / in situ ハイプリダイゼーション / 神経初期発生 |
研究概要 |
UDP-ガラクトース・セラミドガラクトシルトランスフェラーゼ(CGT)は、中枢神経系ミエリン形成細胞であるオリゴデンドロサイトのマーカーのガラクトセレブロシド(GalC)の、合成酵素である。すなわち、CGT遺伝子はGalCより早期に、オリゴデンドロサイト特異的に発現していることが予想された。私は、CGTcDNAのPCRクローニングに成功し、これを用いて、マウス脳におけるCGTmRNAの分布すなわちオリゴデンドロサイト前駆細胞の分布をin situ hybridization 法で検討した。CGT陽性細胞は胎性17日マウス脳にはじめて検出された。この分布は脊髄と延随の境界領域の腹側から始まり、その後数日の間にニューロフィラメント-M陽性神経軸策に沿って延随の全領域に広がっていくことが明らかとなった。小脳では生後5日にはじめて観察され、これは延随からの分布の広がりの延長上に見られた。また、生後2日から5日の間には間脳や大脳のsubventricular zone からもCGT陽性細胞が観察された。これらのことから、オリゴデンドロサイトの起源は脳内の3領域程度に分類され、ここからニューロフィラメント陽性神経軸策に沿って脳全体に分布が広がることが示唆された。
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