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シナプスレベルで見る嗜好性学習と忌避性学習との成立・保持機構での相異点

研究課題

研究課題/領域番号 07780714
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 神経科学一般
研究機関北海道大学

研究代表者

伊藤 悦朗  北海道大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (80203131)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1995年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード連合学習 / 咀嚼運動 / 引き込み応答 / 長期記憶 / 味覚嫌悪学習 / 神経シナプス / ヨーロッパモノアラガイ
研究概要

本研究では、淡水棲カタツムリであるヨーロッパモノアラガイを使って,嗜好性学習と忌避性学習との成立・保持機構での相異点について調べた。古典的条件づけの手法を用いて実験動物に学習を施した場合,忌避性学習は成立が早くその保持も長期に渡った。しかし嗜好性学習はその成立に多くの訓練を要し,忘却も早く起きた。この相異点を神経細胞レベルで明らかにするための作業仮説として,我々は各々に対するニューロモジュレーションモデルを提出した。例えば,忌避性学習においては,無条件刺激の伝達経路側から条件刺激の経路側への抑制性シナプスが,長期に渡って増強されることを予想した。そこでこのモデルを証明するために,味覚嫌悪学習が成立した動物個体の中枢神経細胞を電気生理学的に調べたところ,味覚嗜好性の指標である咀嚼リズムを形成するcentral pattern generatorの1つの介在神経細胞(N1M細胞)において,調節介在神経細胞(CGC)由来のIPSPが長期に渡って増強されていることを見出した。一方,嗜好性学習については,条件刺激の伝達経路側から無条件刺激の経路側への興奮性シナプスの増強を予想した。しかし,嗜好性学習においては条件刺激として中性の刺激を用いる必要があるため,その中性刺激と嗜好性刺激との結び付きを神経細胞レベルで確認することが非常に困難であった。従ってこの点については,まだ実験を遂行している最中である。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 伊藤悦朗: "ウミウシの連合学習におけるGABA,Ca^<2+>,Gタンパク質リン酸化の役割" 生体生理工学シンポジウム論文集. 10. 225-228 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] S.Kojima: "Neuromodulation models for associative learnings with central pattern generator in the pond snail,Lymnaea stagnalis" Nervous Systems and Behaviour. 208 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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