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カニクイザルにおけるアミロイド遺伝子の変異と脳内の老人斑形成との関連

研究課題

研究課題/領域番号 07780750
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 実験動物学
研究機関東京大学

研究代表者

針原 伸二  東京大学, 大学院・理学系研究科, 助手 (40198932)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1995年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワードアミロイドβタンパク / BPP遺伝子 / 老人斑 / カニクイザル / STR多型 / RFLPs / 制限酵素EcoRI / 発現実験
研究概要

アミロイドβタンパク(BP)は,ヒトのアルツハイマー病の脳にみられる老人斑の沈着するタンパク質の1つであり,アミロイドβタンパク前駆体(BPP)遺伝子の分解産物である.本研究ではカニクルザルのBPP遺伝子領域の変異性を解析し,カニクイザルにおける新たな遺伝標識の確立をめざし,さらに遺伝子変異と老人斑形成の傾向との関連についてを考察している.
実験では,PCRにより部分増幅されたいくつかのBPP遺伝子の断片における変異の検出を試みた.対象はマレーシア,インドネシア,フィリピンの3地域より由来する集団の試料と,家系に老人斑の形成のみられた3頭である.
ヒトで報告されているBPPのイントロン1のSTR多型は,調べたカニクイザルには検出されなかった.次いでBPを形成するエクソン16とエクソン17,およびそれぞれの近傍を形成する断片について,制限酵素の切断点に関する変異の有無を調べた.その結果,エクソン16とその近傍を増幅した断片にEcoRIの部位に関する多型(RFLPs)がおそらく2ヵ所にみられた.この変異はカニクニザルのどの集団にもみられたほか,老人斑形成のみられた家系にもみられた.この変異はイントロン部分にあり,老人斑形成とは直接の関連はないと考えられるが,BPを形成する部分に近い変異であり,さらに他の部位における変異も解析して,老人斑形成の傾向の遺伝的指標となりうるかについて検討したい.
また,アミロイド沈着のメカニズムを探るために,カニクイザル1次培養ニューロンにおける遺伝子導入によるBPの発現実験を企画しているが,このためのカニクイザルBPP遺伝子のエクソン16と17部分が連結したcDNA部分をPCRにより調整した.このDNA断片には,タンパク合成開始と停止のシグナルを含んでいる.

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 針原伸二他: "カニクイザルのアミロイドβタンパク前駆体遺伝子領域の変異" DNA多型(東洋書店). (印刷中)第4巻. (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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