研究課題/領域番号 |
07780753
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
実験動物学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
石川 明 名古屋大学, 農学部, 助手 (20211724)
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研究期間 (年度) |
1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | マウス / 量的形質 / QTL / マッピング / 体重 |
研究概要 |
マウスをモデル動物として用いて、マイクロサテライトDNAマーカーとの連鎖解析により量的形質に関与する遺伝子群(QTL:quantitative trait loci)の染色体マッピングを試みた。この時、容易に得ることができる体重形質を量的形質として用いた。使用したマウスは近交系のC57BL/6J(Mus musculus domesticus)とフィリピン産野生マウス(M.m.castaneus)で、それぞれの平均成体重は25.4gと16.5gであった。これらのマウスからF_1個体を得、野生個体を戻し交配することによりN_2個体を約400匹得た。得られたN_2個体の体重を生後3から10週齢まで1週間毎に測定した。PCR法とアガロースゲル電気泳動法を用いて、マイクロサテライトDNAマーカーの遺伝子型を決定した。得られたN_2の雄81匹について、10週齢体重差に関与するQTLの有無をDNAプーリング法を用いてスクリーニングした。その結果、調査したマウスの染色体3本のうち1本について比較的大きな表現型効果を持つQTLが存在することが推定された。そこで、その染色体について、7個のDNAマーカーを使ってN_2雄81匹全ての遺伝子型を決定し、QTL解析ソフトMAPMAKER/QTLを用いて解析した。その結果、1個のQTL(LOD=2.3,total variance=13%)を検出することができた。このQTLのallele substitution effectは1.1gであった。また、確認のため単回帰分析法を用いて再度解析を行ったところ、同様の結果が得られた。今後、得られたN_2個体を全て用いて、QTLが検出された染色体及びその他の染色体についてQTL解析を進める予定である。
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