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ヒト皮膚移植SCIDマウスを用いてのヒト皮膚幹細胞の同定

研究課題

研究課題/領域番号 07780760
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 実験動物学
研究機関(財)実験動物中央研究所

研究代表者

浦野 浩司  財団法人 実験動物中央研究所, 腫瘍研究室, 研究員 (80213510)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードSCIDマウス / ヒト頭髪の移植
研究概要

今回ヒト皮膚における幹細胞同定実験を行うにあたり、近隣の病院の協力を得てヒト皮膚を確保し、SCIDマウスに移植して実験に供する予定であった。しかし今年度は提供されたヒト皮膚が去年までと異なり極端に少なく、皮膚幹細胞の同定実験を行うことができなかった。そこでヒトの皮膚組織の代わりにヒトの頭髪を一本ずつ単離したものをSCIDマウスに移植し、その毛根部における幹細胞の同定を試みた。
SCIDマウスに移植したヒト頭髪の毛根部における幹細胞を同定するために一本ずつ単離したヒト頭髪を6匹のSCIDマウスの背部に移植した。移植後56日目に^3H-Thymidineを封入した浸透圧ポンプをSCIDマウス腹腔内に移植することによって14日間連続標識した。15日目にポンプを摘出して、その時点で2匹のマウスよりヒト頭髪を回収してフォルマリン固定した。その後28日目、56日目に各々2匹のマウスより同様にヒト頭髪を回収した。回収した頭髪はJB-4包埋し薄切後、乳剤(コニカNR-M2)で処理し14日間露出した。その後現像、染色、封入したうえで細胞の様子を観察した。その結果、ヒト頭髪の周囲のマウス組織では多くのgrainが観察され^3H-Thymidine標識は適切に行われていたことが確認された。標識終了直後のヒト頭髪では毛包全体においてgrainが確認されたのに対し28日目の毛包では上端から1/3ほどの部分の外毛根鞘細胞が染色されていた。56日目の毛包では染色された細胞はほとんど認められなかった。
以上の結果より今回のプロトコールでは必ずしも期待していたような染色結果が得られないことが明らかになったので、今後、標識する^3H-Thymidineの量を多くする、露出時間を延長するなどの点を改良したうえで次の機会にさらに検討する予定である。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書

URL: 

公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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