研究課題/領域番号 |
07780779
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
医用生体工学・生体材料学
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
宮本 啓一 三重大学, 工学部, 助手 (70252343)
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研究期間 (年度) |
1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 顆粒球 / フィブロネクチン / 酢酸セルロース / 会合体 / 付着タンパク質 |
研究概要 |
担癌患者における末梢血中の顆粒球数リンパ球数比のバランスを調節すること、患者の腫瘍免疫能を増強させる試みは、体外循環的手法を用いた顆粒球選択吸着除去により治療が行われた。治療そのものについての評価は他の研究者の報告で明らかになる予定。本研究の目的は、その際に顆粒球吸着材料として用いられる材料表面で生じた現象の知見を得ることにある。まず、吸着材料として用いたセルロースビーズの表面付着たんぱく質の同定を行った。担癌患者に対し血流量50ml/minにて30分間体外循環治療を行った樹脂(札幌北楡病院 米川博士より提供)をSDS処理したものとヘパリン添加生理食塩水処理して抽出したたんぱく質を、電気泳動にて分析した結果フィブロネクチンが多量に付着していたことがわかった。特にヘパリンによる抽出ではフィブロネクチンの付着の時間経緯が、顆粒球の付着と関連が予想された。ただし実際の治療と顆粒球数およびフィブロネクチン自体の除去についての関係は明確にはできなかった。今回の研究では、そうした標的となるたんぱく質の同定とその存在比についての情報が得られたことで、今後はとくにフィブロネクチンの材料付着の時間経緯を細胞成分を混合させた系で測定することにより、その相関関係を明らかにすることが可能になったと考える。
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