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効率的なリサイクル・システム構築のための地域社会学的条件に関する社会学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 07801033
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 社会学(含社会福祉関係)
研究機関秋田県立農業短期大学

研究代表者

谷口 吉光  秋田県立農業短期大学, 農村生活学科, 助教授 (60222121)

研究期間 (年度) 1995 – 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1996年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1995年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワードリサイクル / 廃棄物 / 環境社会学 / リサイクルシステム / 地域社会学 / 住民参加 / 与野市
研究概要

地域レベルで見ると、日本のリサイクルは行政、企業、市民団体等のさまざまな担い手によるシステムが平行的、重層的に機能している。それは各システムの形成に関わる歴史的背景があってのことだが、地域全体のリサイクルの効率という観点から見ると、このような多元的システムが最良のものであるかどうかは疑問である。
本研究は、以上の問題意識に立って、ある地域におけるさまざまなリサイクル活動を相互に連携したものととらえ、相互関係と効率を全体として明らかにしようとするものである。方法としては、(1)調査地域として埼玉県与野市を選び、行政、住民団体として町内会・自治会、スーパー、リサイクル企業、ボランティア市民団体等への広範な聞き取り調査によるリサイクル・システムの全体的把握、(2)それらの担い手の相互関係と相互理解を理解するためのアンケート調査、(3)リサイクルされた物資の流れの把握、(4)与野市を包む広域リサイクル政策(行政および企業による)とそれが与野市に及ぼす影響の理解を行った。
得られた主要な知見は以下の通りである。(1)各リサイクル・システムは独自の経緯と動機をもってリサイクル活動を行っているが、相互の協力や理解はそれほど発展していない、(2)各リサイクル・システムを横につなぐ努力をしているのは行政および回収企業であるが、行政の動機は各システムの調査にとどまり、企業は利潤追求にとどまっているために地域全体の効率を高めるための活動はそれほどあきらかではない、(3)地域全体のリサイクル・システムの効率を高めるためには、各担い手の理解と有機的協力が不可欠である、(4)しかし、今後行政主導のリサイクル活動が大きな役割を果たすなかで、それ以外の担い手はむしろリサイクルから後退する可能性がある。

報告書

(2件)
  • 1996 実績報告書
  • 1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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