デイサービス利用者の精神的支援に着目して、デイサービスセンターのスタッフが、利用者の形成された人間性や人生をどのように理解し、個別援助プログラムを設定して援助を行えばよいか、検討を行った。 検討方法として、つぎの点を柱とした。 (1)文献研究 (2)レクリエーションプログラムでの支援方法の検討 (3)個別支援プログラムのフォーマットを作成し、月別に効果を測定 (4)個別援助プログラムの評価、修正 (5)デイサービススタッフの力量(必要要件)の検討 具体的には、都市型のデイサービスセンターとして一般化し得る横浜市長津田地域ケアプラザにおいて、デイサービススタッフと研究会方式による協力を得て研究を進めた。デイサービス利用者にも調査に協力してもらい、個別の聞き取りが得られた数件の事例では、生活歴等をも反映した個別ニーズの把握のしかた、個別援助プログラム設定の糸口が得られた。 デイサービススタッフは、個別援助プログラムを設定するために、利用者の個別目標を設定する必要がある。スタッフは、目標の設定方法、その要素を整理し、ニーズを明確化する技量が問われ、試行時に苦慮する場面がみられた。(5)に関するこの点をより掘り下げ、デイサービス・スタッフの力量(必要要件)を分析、整理したものを、研究発表する予定である。
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