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民衆文学にみるロシア民族のナショナル・アイデンティティの形成史に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 07801071
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 その他外国語・外国文学
研究機関一橋大学

研究代表者

坂内 徳明  一橋大学, 言語社会研究科, 教授 (00126369)

研究期間 (年度) 1995 – 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1997年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1996年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1995年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードナショナル・アイデンティティ / ロシア的 / ロシア文化 / 民衆文学 / フォークカルチュア / 異教 / 民俗学史 / ロシア民族という言説 / 民衆イメージ / インテリゲンツィヤ / ロシア・アイデンティティ / ルボ-ク
研究概要

本研究の目的は,現代ロシアの大きな混迷と危機の原因を,18世紀半ばから19世紀半ばまでの近代ロシア社会・文化の形成と成立の時期にまでさかのぼり,その転換期における特に民衆レベルを中心とした文化とメンタリテイの基礎構造の記述によって解明することにあった。この時代に,現在の我々が「ロシア的」と感じ,「ロシア文化」と呼び習わしているものが明確な輪郭を現したのであり,それは「ロシア民族」ならびに「ロシア民衆」という言説が成立したことと密接に関わっているはずである。この点からロシア民俗学・民族学史の捉えなおしがおこなわれたのが本研究の基本的問題設定である。そのため,最終年度にあたる本年度にあっては,これまで2年間の研究の成果にもとづきながら,特に18世紀後半から19世紀半ばまでのロシア民俗学・民族学の学説研究史の調査に多くの時間をかけることとなった。それはたんに,資料収集・テクスト刊行・研究書発表にとどまらず,そうしたフォークカルチュアにたいする関心そのものが持つ問題の解明にまで及ぶ時代史的・社会史的・精神史的な性格を帯びる問題としておこなわれたのである。
こうした研究のごく部分的な成果は,北海道大学スラブ研究センターでの公開講座でのレポート「民衆文化・民族文化から見たロシア」として発表され,同タイトルの報告要旨は裏面に記した報告書に掲載されているが,これはさらにまとまったモノグラフとして発表の予定にあり,準備中である。また,19世紀半ば前後のロシア民俗学の置かれた状況にかんしては,やはり裏面にあげた成果「メ-リニコフ=ペチェ-ルスキイとその時代(上)」として発表した。これらの成果は時代も問題状況もいまだ断片的であり,さらにいくつかの成果を媒介させることで全体の枠組みを提示すべく準備を進めているところである。

報告書

(3件)
  • 1997 実績報告書
  • 1996 実績報告書
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 坂内徳明: "ロシアにおけるスラヴ異教神話研究" シンポジウム「スラヴ・東欧の民衆文化と民間信仰」スラヴ東欧研究センター資料集. 4. 7-8 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 坂内徳明: "民衆文化・民衆文化から見たロシア" 北大スラブ研究センター公開講座 ロシア文化の新しい世界. 63-71 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 坂内徳明: "L.I.メ-リニコフ=ペチェ-ルスキイとその時代(上)" 一橋大学研究年報 人文科学研究. 35. 155-220 (1998)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 坂内徳明: "ロシア文学のスミルジン時代" 言語文化. 33. 121-126 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 坂内徳明: "友情への「旅」-ラジ-シチェフのひとつの読み方" 一橋論叢. 114-3号. 117-123 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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