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CP対称性の破れと物質起源の実験的検証法の理論研究

研究課題

研究課題/領域番号 07804016
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 素粒子・核・宇宙線
研究機関富山大学

研究代表者

栗本 猛  富山大学, 理学部, 助教授 (10195563)

研究期間 (年度) 1995 – 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1997年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1996年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1995年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワードCP対称性 / B中間子 / 小林・益川模型 / 新素粒子模型 / ユニタリティ三角形 / CPの破れ / 小林・益川行列 / 左右対称模型 / 反物質 / 右巻きカレント
研究概要

本研究の目的は、我々の宇宙が物質(バリオン)ばかりで占められており、なぜ反物質(反バリオン)がほとんど存在していないのか、という物質起源の問題に深く関わるCP対称性の破れについて現実的な加速器による実験で検証する方法を理論的に考察することであった.この目的の遂行のために現在の素粒子標準模型を超える新しい物理が存在する場合に,それがB中間子系におけるCP対称性の破れの測定実験においてどのような影響を与えるかを系統的に調べた.
標準模型の未知パラメータである小林・益川行列要素の決定にはB中間子工場での実験により、いわゆるユニタリティ三角形の辺の長さと3つの角度を決定することが必要であるが、それらへ新しい物理がどう影響しうるかを調べた結果、新しい素粒子模型一般の場合について,大部分の模型においてはユニタリー三角形の角度の測定値の和の180度からのずれは微小であるこを発見し、角度の和が180度よりずれるためには新しい物理がbクォーク崩壊へ直接寄与しなければならないことを示すことができた.この結果は近い将来のB中間子工場での実験による新しい物理の探索において、角度の測定だけでは不十分で辺の長さに考慮する必要があることを意味しており、重要な意義をもつ、角度の和が180度にならない具体例として、右巻きカレントに結合するWボゾンが存在する模型をとりあげ詳しい解析を行った。その結果新しいWボゾンが1-2Tevと重くてもユニタリティ三角形の決定に大きな影響を与えうることという興味深い結論も得た。
また,B中間子の物理に対して、その現状と現在建設中のB中間子工場での実験、および今後10年で達成される実験精度を比較し、今後研究すべきポイントを示唆した.

報告書

(4件)
  • 1997 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1996 実績報告書
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (17件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (17件)

  • [文献書誌] T.Kurimoto: "W_R effects on CP angles determination at a B factory" Physics Letters B. 381. 470-478 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 栗本 猛: "物質と反物質の非対称性" 数理科学. 400. 30-37 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] T.Kurimoto: "New physics and CP angles measurement at B factory" Prog.Theor.Phys.98. 967-975 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 栗本 猛: "Bの物理・その現状と将来" 素粒子論研究. 96-1. 1-33 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] T.Kurimoto: "A note on CP Invariance and rephasing invariance" KEK Proceedings. 97-12. 131-139 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] T.Kurimoto: "Toward the second stage at B factory" Proc.of “Mass and Mixing of Quarks and Leptons" at Shizuoka (ed.Y.Koide,World Scientific). (印刷中). (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] T.Kurimoto: "W_R effect on CP angles determination at a B factory" Physics Letters. B381. 470-478 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] T.Kurimoto: "Asymmetry between matter and anti-matter" Suuri Kagaku. 400. 30-37 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] T.Kurimoto: "New physics and CP angles measurement at B factory" Prog.Theor.Phys.98. 967-975 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] T.Kurimoto: "B physics-present and future-" Soryuusiron Kenkyuu. 96-1. 1-33 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] T.Kurimoto: "A note on CP Invariance and rephasing in variance" KEK Proceedings. 97-12. 131-139 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] T.Kurimoto: "Toward the second stage at B factory" Proc.of "Mass and Mixing of Quarks and Leptons" at Shizuoka (ed.Y.Koide, World Scientific). (in press). (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] T.Kurimoto: "New Physics and CP angles measurement at B factory" Prog.Theor.Phys.98. 967-975 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 栗本猛: "Bの物理-その現状と将来-" 素粒子論研究. 96-1. 1-33 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] T.Kurimoto: "W_R effects on CP angles determination at a B factory" Physics Letters B. 381. 470-478 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 栗本猛: "物質と反物質の非対称性" 数理科学. 400. 30-37 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] T.Kurimoto: "W_R effects on CP angles determination at a B factory" Physics Letters B. (発表予定). (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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