研究課題/領域番号 |
07804057
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物形態・構造
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研究機関 | 奈良県立医科大学 |
研究代表者 |
豊田 ふみよ 奈良県立医科大学, 医学部, 助手 (10244708)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1996年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1995年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 性誘引物質 / イモリ / 腹腺 |
研究概要 |
雄イモリ肛門腺腹腺より単離・同定された雌誘引ペプチド(ソデフリン)が生理的誘引物質であるという確証を得るためには雌誘引物質の生産部位、受容部位を特定することが必要である。そこで、ソデフリンに対する抗体を作成し、その抗体を用いて免疫組織学的にソデフリン存在部位を特定することを計画し、実行した。まず、単離・同定された雄イモリ肛門腺腹腺由来の雌誘引ペプチド(ソデフリン)を化学合成し、そのC末端にシステムを付け、ヘモシアニンをコンジュゲートしたものを抗原を用いてウサギでポリクローナル抗体をつくった。この抗体を用いて、免疫組織学的に肛門腺腹腺を染色したところ、上皮細胞の内腔に面した側に強い免疫陽性反応がみられた。さらに、金粒子でソデフリンを免疫標識し、電子顕微鏡を用いてソデフリンが細胞内のどの構造に局在するのかを調べたところ、主として腹腺上皮細胞の分泌顆粒中に局在することがわかった。従って、ソデフリンは腹腺から分泌されることがわかった。さらに、ソデフリン抗体カラムを作成し、それを用いて飼育水中のソデフリンを除去した結果、雄飼育水の雌誘引活性が有意に低下した。このことは、雄飼育水中の雌誘引活性は主にソデフリン由来であることを示している。また、ソデフリンに対する雌イモリの嗜好性は雌の鼻腔内に綿球を詰めたり、あるいは嗅神経を切断するなどの嗅覚阻害を行うと消失したことから、ソデフリン受容部位は嗅上皮にあると考えられる。現在、ソデフリン刺激に対する嗅上皮の電気的応答(嗅電図)を調べている。
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