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サルの順位とストレス反応をモデルとした心身症発症の進化論的および生理学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 07804062
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 人類学(含生理人類学)
研究機関国立精神・神経センター

研究代表者

木村 和正  国立精神・神経センター, 精神保健研究所・心身医学研究部, 室長 (20225030)

研究期間 (年度) 1995 – 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1996年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1995年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードアカゲザル / ストレス反応 / 順位関係 / ACTH / アンドロジェン / CRH負荷テスト / HPA系 / 赤毛ザル / 優劣関係 / コルチゾール / テストステロン
研究概要

人間関係におけるストレス反応は種々の疾患(心身症あるいは精神的疾患)を引き起こすと考えられている.このようなストレス反応のモデルとして霊長類の順位関係に基づくストレス反応を取り上げ,順位関係と生理的反応の関連を調べた.
方法:1.2匹のオスアカゲザルを同一ケージに入れることで順位に基づくと考えられるストレスを加え,2時間にわたって採血を行いコルチゾル,ACTHおよびアンドロジェンを測定した.2.6日間の同居の後二匹を分離して採血を行い,コルチゾルおよびACTHを測定した.3.同居時と単独時にCRH負荷を行い,コルチゾル,ACTHの分泌を優劣で比較した.4.長期間にわたる血中アンドロジェン値とCRH負荷時のACTH分泌量を測定した.
なお各ペア-の優劣は餌の取り合いおよび強制的による戦いで判定した.
結果:1.優位個体ではコルチゾル,ACTH,アンドロジェンの分泌が増加するが,劣位個体ではACTHは反応せず,アンドロジェンの分泌は減少した.2.同居後の分離では,優位個体で劣位個体に比べてACTHの分泌が勝った.3.単独時のCRH負荷では,優劣間にACTH分泌に差は見られないが,同居時には劣位で分泌が低い傾向が見られた.4.血中アンドロジェン値は10月に最も低値となりCRH負荷時のACTH分泌は10月に最も高値となる季節変動をしめしたが,直接的な相関は不明であった.
結論:順位関係に基づくと考えられるストレス反応には,優劣の個体で差が存在することが分かった.この反応には,視床下部-下垂体-副腎皮質系と性腺系が関わっているが,両者の直接的関係は不明である.

報告書

(3件)
  • 1996 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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