研究課題/領域番号 |
07806018
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
食品科学・製品科学
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研究機関 | 広島女子大学 |
研究代表者 |
石永 正隆 広島女子大学, 生活科学部, 教授 (70110765)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1996年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1995年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | ポリイソプレノイド / プレノール / ドリコール / 加齢 / ラット / 食餌タンパク質 / ポリプレノール / 脂質 / 脂質過酸化反応 / 酵母 / 加令 |
研究概要 |
本研究は萌芽的研究であるが、微量成分のため新規のドリコール関連物質の同定までにいたらなかった。今後、多量に蓄積する処置を捜し、構造を決定したい。 1.新しいドリコール関連物質の検索(未発表) 逆相カラムを用いたHPLCにおいて、ドリコール脂肪酸エステルよりも後に溶出してくる未知の物質を調べたところ、遊離型ドリコールC_<16>-C_<21>をエステル結合の型で含み、かつ、脂肪酸を含んでいなかった。また、順相カラムを用いたHPLCでは、この物質は、ドリコールやその脂肪酸エステル、ポリプレノール、コレステロール等よりも早く溶出された。カゼイン食のラットの方が大豆タンパク質食を与えたラットよりも多かった。我々の結果はドリコールが代謝を受けることを示唆するものである。 2.ラット臓器中のドリコール含量にたいする食事タンパク質と加齢の影響(発表済み) 1ケ月令のオスラットに15%(w/w)の脂肪を含むカゼイン食あるいは大豆食を18カ月間与え、腎臓、脾臓、心臓、脳におけるドリコールの蓄積に影響があるかどうかを調べた。いずれの臓器に置いても普通固形食より実験食の方がドリコール含量は高く、脾臓では肝臓の場合と異なり大豆タンパク質食の方が有意に高かった。ドリコールの場合は脾臓に於いてのみエステル型が食事によって大きく影響を受けた。加齢に伴うドリコールのイソプレンユニットの変化の仕方は、2つのタイプに分けることができた。即ち、肝臓、心臓、脳の場合は加齢とともに漸次長鎖(20や21ユニット)が減少し、逆に短鎖(17や18ユニット)が増大した。しかしながら、腎臓や脾臓では2カ月齢まで変化し、あと19カ月齢まで変化しなかった。 3.ラット脂肪組織にα-残基が不飽和型のポリプレノールが存在(発表予定) 我々は、ラット脂肪組織にドリコールの60〜70%もポリプレノールが存在することを見いだした。正常な組織でこのように高い割合でポリプレノールが存在することを初めて見いだした。
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