研究課題/領域番号 |
07806021
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
林学
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研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
野上 啓一郎 静岡大学, 農学部, 助教授 (50150511)
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研究分担者 |
逢坂 興宏 静岡大学, 農学部, 助手 (20252166)
湯浅 保雄 静岡大学, 農学部, 助手 (70022069)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
400千円 (直接経費: 400千円)
1996年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
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キーワード | 非線形工学 / フラクタル / 遺伝的アルゴリズム / ファジィ理論 / ニューラルネット / 多目的土地利用計画 / 感性 / 人工知能 / フラクタル次元 / 森林構造 / 樹木位置 / 直径分布 / 種の多様性 / 3 / 2乗則 / 次元解析 |
研究概要 |
1.非線形工学的手法の代表的な概念である、フラクタル、遺伝的アルゴリズム、ニューラルネット、ファジィ理論の概要を紹介した。なぜならば、これらは複雑な自然現象や社会現象を理解し、モデル化するための手法として、大変有望なものにもかかわらず、未だ森林科学の分野には馴染みの薄いものだからである。 2.老齢広葉樹林の林分構造(立木位置、種の多様性、直径分布)のフラクタル性を検証した。その結果、これら3つの要因がフラクタル分布をなしていることが明らかになった。 3.樹冠構造のフラクタル性と最多密度曲線の関係を理論的に考察した。その結果、樹冠のフラクタル次元と最多密度曲線の生態学的定数との関係が明らかになった。 4.ニューラルネットの応用が森林の多目的土地利用問題とvisual qualityの同定問題に大きな威力を発揮することを明らかにした。なお、ニューラルネットの構造を決定するために、従来にはない方法を採用した。すなわち、遺伝的アルゴリズムにより、入力数、中間層の数や中間層を構成するニューロン数、しきい値関数の種類等を最適化する方法である。 5.今後のこの萌芽的研究の進展のために必要な基礎的データの収集に関する若干の考察を行なった。 6.非線形工学手法の展望について考察した。今後、広葉樹林の成長過程を予測するモデルの構築が重要であること、一連の研究に基づきファジィエキスパートシステムの構築等の必要性を指摘した。
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