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山村過疎集落における流出者の動向に関する調査・研究

研究課題

研究課題/領域番号 07806022
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 林学
研究機関三重大学

研究代表者

三井 昭二  三重大学, 生物資源学部, 助教授 (20262991)

研究期間 (年度) 1995 – 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1997年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1996年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1995年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
キーワード集落外大森林所有者 / 林業労働者集落 / サラリーマン集落 / 集落共同活動 / 流出者 / Uターン / 山村 / 過疎化
研究概要

1.研究の目的と成果:山村の過疎化に関する従来の研究のほとんどが「残された人びと」を対象とするものであったのに対して、本研究では林業労働者の集落である三重県海山町河内集落を対象として「残された人びと」とともに「出ていった人びと(流出者)」をも対象として研究を進めていこうとするものであった。それによって、定住の流出の両面から過疎化の分析を行うとともに、流出者のUターンの条件などから集落における定住化の方向性を探ろうとしたのである。調査の結果では、河内集落においては世代交代のなかで林業労働者集落からサラリーマン集落へ変化することによって、1980年代には過疎化が止まっていることがわかった。その原因としては、高度成長期以降に中・高等教育が普及し地元での雇用機会も増えたこと、交通の便が比較的良くなったこと、集落の共同活動が少ないためにサラリーマン化しても集落の運営が維持できたこと、そのようななかで高年層と中年層の「折り合い」が成立したことなどがあげられる。また、流出者においては、生活の要素のなかで、仕事や買物、娯楽については圧倒的に現住地の方を好んでいるが、環境や人情については河内集落の方を好んでおり、そのような傾向が強い県外居住者では過半数の人が条件次第でUターンを望んでいることがわかった。
2.研究の実施計画と実施結果:地域調査や集落調査は、ほぼ計画どおりに実施できた。しかし、流出者調査については、1986年の戸籍法改正によって挙家離村者の調査が事実上困難になるなどによって、不十分な点が残った。いっぽう、研究の過程では地域研究の成果などから関連分野の研究を進めることができた。
3.今後の課題:過疎化の研究については、過疎化の止まった集落と止まらない集落との比較研究や、流出者の調査における捕捉率向上の方法に関する検討などの課題が残されている。

報告書

(4件)
  • 1997 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1996 実績報告書
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (17件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (17件)

  • [文献書誌] 三井 昭二: "戦前・戦時の日本林業と林政" 森林科学. 18号. 15-18 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 三井 昭二: "歴史からみる国有林改革の方向性" 林業経済. 583号. 17-21 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 三井 昭二: "造林公社の現状と課題" 林業経済. 585号. 1-6 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 三井 昭二: "森林からみるコモンズと流域" 環境社会学研究. 3巻. 33-46 (1997)

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      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 三井 昭二: "森林管理主体における伝統と近代の地平" 林業経済研究. 133号. 10-17 (1998)

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      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Shoji Mitsui: "Forestry and forest policy before and in time of the War in Japan" Forest Science. No.18. 15-18 (1996)

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      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Shoji Mitsui: "Future course of the national forest reformation from the view of history" Forest Economy. No.583. 17-21 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Shoji Mitsui: "The present state and issues on prefectural afforestation corporations" Forest Economy. No.585. 1-6 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Shoji Mitsui: "Commons and river basins seen from forest" Journal of Environmental Sociology. Vol.3. 33-46 (1997)

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      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Shoji Mitsui: "Horizon of tradition and modernity in some types of forest management" Journal of Forest Economics.No.133. (1998)

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      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 三井 昭二: "戦前・戦後の日本林業と林政" 森林科学. 18号. 15-18 (1996)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 三井 昭二: "歴史からみる国有林改革の方向性" 林業経済. 583号. 17-21 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 三井 昭二: "造林公社の現状と課題" 林業経済. 585号. 1-6 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 三井 昭二: "森林からみるコモンズと流域" 環境社会学研究. 3号. 33-46 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 三井 昭二: "森林管理主体における伝統と近代の地平" 林業経済研究. 133号. 10-17 (1998)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 三井 昭二: "保安林制度の機能と課題" 林業経済. 569号. 7-11 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 三井 昭二: "戦前・戦時の日本林業と林政" 森林科学. 18号. 15-18 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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