研究課題/領域番号 |
07807012
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境生理学(含体力医学・栄養生理学)
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研究機関 | 九州工業大学 |
研究代表者 |
鳥井 正史 九州工業大学, 工学部, 助教授 (00207664)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1996年度: 200千円 (直接経費: 200千円)
1995年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 体温調節能 / 生体機能の成熟 / 体熱出納 / 熱放散 / 最大下運動 |
研究概要 |
1.本研究の目的は、学童の運動処方・身体トレーニングに関する基礎的検討資料を得るために、学童と成人男子大学生(対照群)に異なる2つの強度の運動を負荷し、両者の体温調節反応の相違を比較・検討し、運動時の体温調節機能の発達過程を、すでに報告した実験プロトコールによって明かにした。 2.発汗、体温、酸素摂取量(VO_2)および心拍数(HR)、体熱出納の動向、VO_2-HRの関係、深部体温の上昇に対する蒸発による放熱反応の関係から学童と対照群の成績を比較・検討した。 3.これまでの結果の大要を示すと以下の通りである。 (1)学童の運動時体温調節反応、特に発汗反応を比較すると、発汗量、発汗速度ともに、学童では、対照群より劣る。これは2つの異なる運動時に観察されている。このことは局所汗腺の動向からも確認された。 (2)運動前の深部体温の絶対値は学童で有意に高い。また、深部体温上昇速度に対する発汗の感受性は成人と比較して劣っている傾向にある。 (3)体熱出納をみると、学童では、蒸発性熱放散能力が劣り、その分体熱蓄積量が増大している。 (4)VO_2-HRの関係は、体重1kgで表わす相対値をとると成人と同様の関係が得られた。 したがって、各種の温熱ストレス程度により、体温調節系が十分に機能する必要性に迫られた場合、成人よりその能力は劣っている可能性がある。 4.今後はさらに基礎資料を積み上げて学童・少年のトレーニング計画の各論を構築すべく努力を継続していきたい。
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