研究課題/領域番号 |
07807042
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
衛生学
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研究機関 | 日本医科大学 |
研究代表者 |
南 正康 日本医科大学, 医学部, 教授 (00019639)
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研究分担者 |
那須 民江 信州大学, 医学部, 講師 (10020794)
稲垣 弘文 日本医科大学, 医学部, 講師 (50213111)
勝又 聖夫 日本医科大学, 医学部, 助手 (80169482)
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研究期間 (年度) |
1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1995年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | クロラミン / アセチルコリン / レセプター / ベータ-・レセプター |
研究概要 |
洗剤混用を屎尿の上で行ったとき生成する一物質のクロラミンの毒性がどの様なコリナ-ジック因子に影響するかを研究し以下の結果を得た。 1。クロラミンは神経伝達物質のアセチルコリンを分解する酵素アセチルコリン・エステラーゼの活性を阻害することを見出した。この阻害はクロラミンの塩素が不可逆的に、この酵素を構成している、あるアミノ酸残基に結合することによるらしい。 2。クロラミンは上記の機序でコリン作動性ムスカリンの(m-)性受容体とニコチン(n-)性受容体へのアセチルコリンの作用を増強する。この事は上記それぞれのレセプター・モデルとしてトノサマガエル腹直筋(m-受容体)とモルモット右心房(n-受容体)を用いた実験で明かとなった。 3。上記のm-レセプター・モデルを用いた時に偶偶みつけた現象で興味深いものとしてクロラミンのβ-レセプター刺激作用がある。このβ-作用はβ-ブロッカーのプロプラノロールで抑えられた。 洗剤混用で多彩な臨床症状を呈することが、我々によって報告されているがその機序の一部は上述の様なものと考えられた。 4。これらの知見はBiogenic Amines 1996;12巻2号に受理され掲載予定である。
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