研究課題/領域番号 |
07807043
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
衛生学
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研究機関 | 千葉県がんセンター |
研究代表者 |
村田 紀 千葉県がんセンター, 研究局・疫学研究部, 部長 (90260257)
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研究分担者 |
渡辺 敏 千葉県がんセンター, 消化器外科, 主任医長
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研究期間 (年度) |
1995 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1997年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1996年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1995年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | 大腸がん / 飲酒 / アルデヒド脱水素酵素 |
研究概要 |
飲酒と大腸がんとの因果関係を明らかにするために、飲酒歴その他の生活習慣に関する自記式のアンケート調査と末梢血DNAによるアルデヒド脱水素酵素(ALDH2)の遺伝子型検査を併用した症例対照研究を行った。症例群は大腸がん患者390人(結腸一男148、女95、直腸一男100、女47)で、このうち210例(結腸124、直腸86)で遺伝子型検査を実施した。対照群は当院外来非がん患者821人(男385、女436)と他院人間ドック受診者212人(男152、女60)をプールしたもので、そのうち遺伝子型検査は303例(男202、女101)で実施した。アンケート調査の項目は飲酒歴、喫煙歴、食品群別摂取頻度、食事態度、生活環境等に関するものである。ALDH2遺伝子型は1/1ホモがアルコール高耐性、2/2ホモがアルコール非耐性で飲酒不可、1/2ヘテロはその中間型である。 単変量解析の結果、対照群に比べて結腸直腸がんともに多量飲酒、肉類摂取頻度が高い、食事が不規則を、大急ぎで食べる、腹一杯食べる等が有意な関連を示した。また魚を食べない、ミルクを飲まないが直腸がんに対してのみ有意であった。喫煙歴および野菜果物等の摂取頻度は症例対照間の差が無かった。アンケート調査結果のみを用いた多変量解析でも同じ結果が得られた。さらにALDH2遺伝子型データの得られた者だけで多変量解析を行った結果、結腸がんに対して、飲酒量の代わりにALDH2遺伝子型が有意な関連を示し、ヘテロ個体のアルコール非耐性形質が何らかの役割を果たしていることが推測された。この関連はS字結腸がんで最も顕著であった。直腸がんに対しても魚、ミルク以外の要因の関連が認められなくなった。症例数が少ないためであろうと考えられる。 以上の結果、飲酒が大腸がんの高危険因子であり、特に結腸がんに対してはALDH2ヘテロ個体の飲酒が高危険となるものと結論される。
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