研究課題/領域番号 |
07807062
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
呼吸器内科学
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研究機関 | 仙台大学 |
研究代表者 |
無江 季次 仙台大学, 体育学部, 教授 (40004882)
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研究分担者 |
大内 和雄 東北大学, 薬学部, 教授 (20006357)
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研究期間 (年度) |
1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1995年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | ラット好酸球 / major basic protein / 好酸球増多症 / ラットMBP抗体 / ラットMBP cDNA |
研究概要 |
[1]好酸球増多症モデルを活用してラットmajor basic protein (MBP)の精製行い、部分アミノ酸配列を明らかにした。さらに、得られた情報を基に、MBPのcDNAクローニングを以下に述べる方法で行った。好酸球増多症を誘発させたラットの骨髄から骨髄細胞を採取し、AGPC法によりtotal RNAを調整し、RT-PCR法によってMBPのcDNAの部分塩基配列を決定した。その結果、約240bpのPCR産物が得られ、その塩基配列にはヒトおよびモルモットのMBPの対応する部分と高い相同性が認められた。これらの塩基配列をもとにプライマーを作製し、3'および5'RACE法によりラットMBP cDNAの全長の塩基配列を決定した。ラットMBPのcDNAは全長が867bpで5'noncoding regionが45bp、coding regionが684bp (signal peptide、proprotein、mature MBPの合計領域)、3'coding regionが125bp (poly A tailを含む)であった。現在、RT-PCR法によりラットMBPの全長のcDNAをもつプラスミドを作製し、recombinant MBPを作製するための準備を行っている。 [2]精製したラットMBPをウサギに投与することにより、極めて特異性の高い抗体を得ることに成功した。本抗体を用いることにより、ラットを抗原で感作すると、骨髄中にMBP抗体に結合する蛋白質が増加することが明らかになった。また、[1]で作成したプライマーを用いてRT-PCRを行った結果、骨髄細胞中のMBP mRNA量は、感作をすることにより上昇することが明らかになった。従って、ラットを抗原で感作すると、骨髄中で好酸球の分化が亢進し、好酸球増多の準備段階が進行することが示唆された。
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