研究課題/領域番号 |
07807063
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
呼吸器内科学
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研究機関 | 奈良県立医科大学 |
研究代表者 |
喜多 英二 奈良県立医科大学, 医学部・細菌学, 教授 (90133199)
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研究分担者 |
水野 文子 奈良県立医科大学, 医学部, 助手 (70271202)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1996年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1995年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 結核 / 細胞内寄生菌 / L型菌 / 細胞性免疫 / BCG / 抗酸菌感染症 / マクロファージ / in situ PCR / 免疫維持機構 |
研究概要 |
結核菌初感染或いはBCG免疫によって誘導される結核免疫の維持が、肺組織内に定着したL型結核菌に担われると言う仮説を実証するために、マウスBCG感染モデルを用いて本研究を実施し、以下の事実を明らかにした。 (1)Bcg^rマウスでは感染60日目以後に、Bcg^sマウスではイソニアジット(INH)治療によって、肺内にL型菌が定着する。 (2)in situ PCR法により、肺内肉芽形成部位とリンパ組織にL型菌定着を認め、肉芽部位に一致してより強い定着が認められた。 (3)マクロファージ内BCGのL型菌へのトランスホームにはINF-γが関与している。 (4)L型BCGによる免疫でBcg^sマウスにBCG抵抗性が付与され、またL型BCG定着Bcg^sマウスはBCG再感染に免疫が成立していた。 (5)L型BCG定着マウスをエストロゲン或いはコンビナイトTNF-αを複数回投与することにより、L型BCGの親株BCGへの復帰が認められた。親株への復帰に伴って、TNF-α、TGF-βのサイトカインmRNAの強い発現が認められた。 (6)L型BCG定着マウスはBCG再感染に抵抗性を示すが、この時、IL-2、IL-12及びIFN-γのmRNAの強い発現が認められたが、対照マウスではこれらのRNAの発現は極めて低かった。 以上の事実から、L型BCGの定着にはIFN-γが関与し、L型定着マウスにおける再燃には、TNF-α及びTGF-βが関与していると考えられた。TNF-α・TGF-β両サイトカイン発現は宿主栄養状態の低下、HIV感染やステロイド投与で促進されることから、ヒトにおいては初感染で得た結核免疫が宿主因子の低下により、L型結核菌が親株へ復帰することで再燃が生じるものと推察された。
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