研究課題/領域番号 |
07807071
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
野原 隆司 京都大学, 医学研究科, 助手 (80180769)
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研究分担者 |
藤林 康久 京都大学, 薬学部, 助教授 (50165411)
玉木 長良 京都大学, 医学研究科, 講師 (30171888)
藤田 正俊 京都大学, 医療技術短期大学部, 教授 (50190046)
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研究期間 (年度) |
1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1995年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | BMIPP / ischemia / metabolism / ATP |
研究概要 |
心筋エネルギー代謝に重要であるミトコンドリア機能及びATP産生能に焦点をあわせて、BMIPPのuptake及びその機序の解明のための実験を行った。虚血及び心筋梗塞を作る犬の開胸実験において(J. Nucl Med. in print)、心筋ATPレベルとBMIPPのuptakeは良く相関しており、虚血程度に摂取率は対応した。BMIPPはATPの量を反映するtracerであることが確認された。さらに虚血レベルに応じてretention, extraction及びBMIPPの分解産物がどう変化するかについて実験を行った。10分虚血においては、虚血の強さを示すlactate産生に応じてBMIPPのback diffusionは増え、full metaboliteは減った。なおかつextraction, retntionの大きな変化はなかった。これは虚血の程度に応じてBMIPPの代謝が変化することを示した。ミトコンドリア機能を抑制するExomoxir(カルニチンシャトル阻害薬)を用いて虚血類似の状態を作ると、心筋からのback diffusionが増加して心筋内のBMIPP代謝が抑制された(J. Nucl Med. in print)。この事実は、BMIPPが虚血状態での有用なtracerになり、なおかつ心筋のエネルギー状態を示すことを証明したことになる。
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