研究課題/領域番号 |
07807080
|
研究種目 |
一般研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
皮膚科学
|
研究機関 | 佐賀医科大学 |
研究代表者 |
成澤 寛 佐賀医科大学, 医学部, 助教授 (60164498)
|
研究期間 (年度) |
1995
|
研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
|
配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1995年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
|
キーワード | hair follicle / bulge / Apoptosis / Merkel cell |
研究概要 |
我々はすでに毛隆起の特性として、メルフル細胞が多数局在することを見い出した.この点について注目し、光顕しべしで毛隆起を詳細に観察した.この過程においてヒトの頭皮のterminel heiv follicleに従来記載のない特異な構造物を見い出した.胎生期から成人を通して存在し、このような所見をpocket like structureと名付けた.次にこの構造物の意義について検討を加えた.特にアポトーシスに注目した.アポトーシスをおこしている細胞をApop Tag Kit (Oncor社)を用いて、single cellレベルで切片上で同定する方法を行なったところ、これまでは毛組織の退行期から休止期への過程にアポトーシスが関与すると考えられているが、これに一致する所見のみならず、成長期の毛隆起にも散在性に認めた.一部には集塊となって存在した.このように毛隆起におけるアポトーシスの出現は我々が初めて見い出したものであり、pocket like etructureはこのアポトーシスの最終産物が貧食された後の構造物と考えられた.同時に行なった透過電顕による観察でも、毛隆起において電顕的にもアポトーシスの所見に一致する像をえた.以上の如く毛隆起におけるアポトーシスの存在を明らかにしえた.
|