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不死化ヒト肝細胞を用いたハイブリッド型人工肝臓の作製

研究課題

研究課題/領域番号 07807117
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 外科学一般
研究機関東海大学

研究代表者

片山 時孝  東海大学, 医学部, 助手 (40214332)

研究分担者 上山 義人  東海大学, 医学部, 助教授 (30072408)
猪口 貞樹  東海大学, 医学部, 助教授 (60160008)
研究期間 (年度) 1995 – 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
700千円 (直接経費: 700千円)
1996年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワード初代培養肝細胞 / アデノウイルスベクター / 遺伝子導入 / SV40T抗原 / 形質転換コロニー / 不死化ヒト肝細胞 / ハイブリッド型人工肝臓 / 不死化 / ヒト肝細胞
研究概要

【目的】初代培養肝細胞を用いたハイブリッド型人工肝臓の研究開発が進んできている。しかし初代培養肝細胞は、通常の培養条件では数週間程度しか維持させることができず、次々と死滅していく。また初代培養肝細胞は安定供給も難しく、これらのことが初代培養肝細胞を用いたハイブリッド型人工肝臓作製にあたっての大きな制限となっている。私は、アデノウイルスベクターを用いるとラットおよびサル初代培養肝細胞にSV40初期遺伝子を導入、形質転換させうること、長期培養、不死化さらに大量培養が行えることを見いだした。今回同様の方法によりヒト肝細胞の不死化(平成7年度)およびこれを用いたハイブリッド型人工肝臓の作製を試みた。【方法および結果】1.組替えウイルスベクター感染後のSV40T抗原一過性発現率:T抗原陽性率はMOI 100では約20%,MOI 10では約4%、MOI 1では0.5%以下であり、MOIに依存性であった。2.組替えウイルスベクター感染後の形質転換コロニー形成率:MOI 100で組替えベクターをヒト肝細胞に感染させ、この状態で3-4週間培養を続けると10^6個に対して約100個の形質転換コロニーが出現した。3.長期継代培養と不死化:SV40初期遺伝子導入ヒト肝細胞をbulk状態で長期継代培養したところ12ケ月以上にわたって良好に増殖を示しており不死化したと考えられる。このようにして継代培養した肝細胞にSV40T抗原の免疫染色を施行したところ、殆どの細胞でSV40T抗原が陽性であった。またアルブミンの免疫染色では細胞質に局在が観察された。4.Urea合成能・チロシンアミノトランスフェラーゼ(TAT)活性:長期継代培養していくと、経時的にurea合成能およびTAT活性の低下が認められた。【結語】組替えウイルスベクターを用いると効率よくヒト肝細胞へのSV40初期遺伝子導入、形質転換が可能であり、不死化および大量培養が行えた。【今後の展開】単層培養では経時的に肝細胞機能が減弱していくことが、Urea合成能およびTAT活性を測定することにより明かとなった。そこで今後は、機能をよりよく温存する可能性が高い3次元培養を試み、これを用いたハイブリッド型人工肝臓の作製を試みたい。

報告書

(3件)
  • 1996 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1995 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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