研究課題/領域番号 |
07807166
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
形態系基礎歯科学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
中澤 太 新潟大学, 歯学部, 講師 (60115053)
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研究分担者 |
吉江 弘正 新潟大学, 歯学部, 助教授 (20143787)
星野 悦郎 新潟大学, 歯学部, 教授 (90124619)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1996年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1995年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | Oral Eubacterium / New species / SDS-PAGE / DAN-hybridization / GC% / DNA-homology / Eubacterium / 糖非分解性 / 口腔 / 偏性嫌気性菌 / 分類学 / 新菌種 |
研究概要 |
本研究では、新しいタイプのEubacterium属細菌種について、既に確立している菌種との遺伝・免疫学的な相違を明らかにすることによって、New Eubacterium speciesを提唱することを主たる目的としている。これまで我々は、ヒトロ腔由来の未同定Eubacterium属細菌を幾つか分離・保存していたが、その内、本研究では糖非分解性Eubacteriumに焦点を絞り、その性状を、既に確立している標準株のそれと比較検討した。その結果、検討した菌株中には、形態学的性状、一般生化学性状、API ZYMによる酵素活性、SDS-PAGEによる構成蛋白質Western-blottingによる血清学的性状のいずれにおいても、既存の糖非分解性Eubacterium属細菌種とは異なる菌種が数種類含まれることが判明した。近年の細菌分類学において、new speciesの提案のためには、前記の性状の他にDNA-DNAホモロジーや16SrRNAシークエンス等の解析は不可欠とされることから、それらの遺伝学的性状についても明らかにした。その結果、G+C contentは38-61%であった。また、DNA-DNA hybridizationの結果、他の糖非分解性Eubacterium属細菌種には、10%以下の著しく低い相同性を示した。以上の結果から、従来の細菌種とは全く異なる新しい菌種を5種発見し、その内2種にE. minutum, E. exgiguumと命名し、I. J. S. Bに報告した。また他3種についても命名後報告する準備を整えている。更に、本研究の過程で新しい口腔Trponemaも同定し、T. mediumとし報告した。
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