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膜内骨化、特に下顎骨の類骨領域にみられる多核巨細胞の役割について

研究課題

研究課題/領域番号 07807169
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 形態系基礎歯科学
研究機関北海道医療大学

研究代表者

坂倉 康則  北海道医療大学, 歯学部, 助教授 (60128915)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード膜内骨化 / 下顎骨 / 酒石酸再生酸性ホスファターゼ / 骨芽細胞 / 破骨細胞 / 器官培養
研究概要

1.マウス胎仔の下顎における多核巨細胞の組織学的・酵素組織学的観察
1)胎生10日下顎には酒石酸耐性酸性ホスファターゼ陽性の単核細胞がすでに供給され、分布していた。
2)下顎骨の膜内骨化の過程では、胎生13日で前骨芽細胞凝集領域(下顎骨形成予定領域)にその単核陽性細胞が多数混在し、長い突起を伸ばしていた。
3)下顎骨の形成が臼歯部領域で生じている胎生14日では、多核の陽性細胞が出現している一方、下顎吻側では上記の胎生13日で観察されたと同様、前骨芽細胞凝集領域に単核陽性細胞が混在していた。
2.器官培養による多核巨細胞の出現と骨化との関係について
1)無血清BGJb培地での対照培養では、胎生10日下顎において酒石酸耐性酸性ホスファターゼ陽性の単核細胞は下顎あたり30細胞前後と数少なく散在し、また骨の基質も類骨のままであった。
2)2mMないし5mMβ-グロセロリン酸添加培地で9日培養した胎生10日下顎では、その陽性細胞の数は胎生10日下顎と同様、下顎あたり約140細胞にほぼ維持され、骨芽細胞凝集領域で類骨や石灰化基質に接し、またその周辺に数多くまられた。培養9日までの経時的観察結果には変化はなかった。
3)骨化と多核の破骨細胞との関係は、対照群と低濃度βグリセロリン酸添加群で数%であるのに対して、5mMβ-グリセロリン酸添加群では約13%と6倍までに増加した。
膜内骨化において単核の酒石酸耐性酸性ホスファターゼ陽性細胞は骨芽細胞の分化に深く関与する可能性が示唆され、さらに多核の破骨細胞の分化には石灰化基質の存在が重要であることも明らかになった。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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