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ヒト象牙質におけるコラゲナーゼ、TIMP-1およびTIMP-2の局在

研究課題

研究課題/領域番号 07807172
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 機能系基礎歯科学
研究機関愛知学院大学

研究代表者

山下 京子  愛知学院大学, 歯学部・生化学講座, 助手 (40231659)

研究期間 (年度) 1995 – 1996
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1995年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワードコラゲナーゼ / TIMP-1 / TIMP-2 / 象牙質 / リモデリング
研究概要

骨とは異なり改造現象のないと云われているヒト象牙質中でのTIMP-1、TIMP-2と間質コラゲナーゼの局在を免疫組織化学的に検索したところ、TIMP-1,TIMP-2は、既に、ウシの象牙質で報告したように、いずれも管周象牙質に局在していることが明らかとなった。さらに、間質コラゲナーゼに関して、プロ型、活性型の両方と反応する抗体およびプロ型のみと反応する抗体を用いて検索したところ、いずれもTIMPと同じように管周象牙質に局在していると云う結果が得られた。この結果を考察すると、管周象牙質にプロ型の間質コラゲナーゼが存在することが明らかになった。プロ型酵素自体は分解活性を持たないが、何らかのメカニズムで活性化されれば、コラーゲンの分解に関与することになる。一つの可能性として、生理的には骨のリモデリングと同じように管周象牙質でリモデリングが行われていることが考えられる。さらに、病的には、齲蝕が象牙質に及んだ場合、このプロ型コラゲナーゼが、細菌の分泌するプロテアーゼにより活性化され、脱灰された象牙質のコラーゲン分解に関与する可能性が考えられる。今回の研究結果では、活性型コラゲナーゼの存在は、明らかでないが、象牙質の形成過程や可能性の一つとして前述した管周象牙質のリモデリングに使われたものがTIMPと複合体を形成して不活性化されて存在していることが考えられる。この場合でも、複合体を形成しているTIMPが、前述した細菌性プロテアーゼによって分解されるようなことがあると、活性型酵素がフリーになってコラーゲンの分解に加わる可能性がある。いずれにしても象牙質の生理ならびに病態を考える上での新しい知見である。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書

URL: 

公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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