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外部不斉源を用いないα-アミノ酸誘導体の不斉α-アルキル化反応

研究課題

研究課題/領域番号 07807194
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 化学系薬学
研究機関京都大学

研究代表者

川端 猛夫  京都大学, 化学研究所, 助手 (50214680)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1995年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード不斉アルキル化 / 不斉記憶 / 動的不斉 / エノレート / アミノ酸
研究概要

異常アミノ酸、特にα,α-ジ置換光学活性アミノ酸は酵素阻害剤やペプチドの配座制御因子として、また生理活性天然物の構造単位として近年その重要性を増しつつある。これらの合成は通常、不斉補助基を用いる不斉合成法か光学分割法により行われているが、このような方法では目的物を得るのに多段階を要することが原理的に不可避である。本研究では従来の不斉合成法のいずれの範疇にも入らない新しい方法によるα,α-ジ置換光学活性アミノ酸の合成法を検討した。即ち光学活性なα-アミノ酸誘導体から生体するエノレートを新電子剤でトラップするという一段階の操作による不斉誘導を検討した。
報告者は窒素の置換基としてメチル基とBoc基とを持つフェニルアラニン誘導体のα-メチル化反応に関してこのような不斉誘導(^〜88%ee)を既に見いだしているが、今回同様の不斉誘導がチロシン、トリプトファン誘導体でも見られること(67^〜82%ee)、これに対しアラニン、バリン、フェニルグリシン誘導体では見られないこと(^〜10%ee)がわかった。このように一部のアミノ酸については外部不斉源を用いることなくアミノ酸のα位不斉炭素を唯一の不斉源とする一段階不斉誘導法の開発に成功した。しかしこの方法では窒素の置換基として除去が困難なN-メチル基を用いることが必須であった。そこで除去が容易な窒素置換基を持つアミノ酸誘導の一段階不斉誘導法の検討を行い、MEM基とBoc基とを窒素置換基とするフェニルアラニン誘導体のα-アルキル化が70%ee以上の不斉収率で進行することを見い出した。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 川端猛夫: "不斉記憶" 現代化学. 287. 16-21 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 川端猛夫: "エノレート化学を基盤とする新しい不斉合成法の開発:β-ラクタム合成と不斉記憶" 薬学雑誌. 115. 700-715 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 川端猛夫: "不斉記憶:エノレート化学の新しい概念" 化学と工業. 48. 1039-1042 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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