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食物繊維およびポリフェノール化合物によるアルミニウムイオン結合能

研究課題

研究課題/領域番号 07808003
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 家政学
研究機関昭和女子大学

研究代表者

福島 正子  昭和女子大学, 生活科学部, 講師 (00119314)

研究期間 (年度) 1995 – 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1996年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1995年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワードアルミニウムイオン / 食物繊維 / ポリフェノール化合物 / 結合能 / 茶類 / 体内吸収 / アルミニウム / 茶箱 / イオン結合 / pH / アルミニウムイオン結合能 / ポリフェノール / 有機酸 / 吸光光度法
研究概要

アルミニウムイオンは細胞膜を通過し,一部が脳に蓄積され,アルツハイマー性痴呆症の原因の一つになると言われている.そこで平成7年度は,食品や食品包装材料などから溶出したアルミニウムを経口摂取した場合の体内吸収の可能性を,アルミニウムイオン(Al^<3+>)と他の食品成分との結合能から調べた.また,平成8年度は,緑茶,紅茶,ウ-ロン茶浸出液およびインスタントコーヒーに含まれるアルミニウムを,イオン化率の点から検討した.
その結果,(1) 大豆抽出の水溶性食物繊維は無水物1gあたり21mg,熱水抽出ペクチン質は5mgのアルミニウムイオンを結合した.市販のコーンファイバーには水溶性,不溶性とも結合能はなかった.大豆抽出の水溶性ヘミセルロースは0.4mg,キシランが0.5mgのアルミニウムを結合した.ポリフェノールはエピガロカテキンガレートが1gあたり1.6mg,タンニン酸が1.1mg,クロロゲン酸が0.7mgのアルミニウムを結合した.また、クエン酸は約44mg,シュウ酸が30mgであった.(2) 緑茶,紅茶浸出液,インスタントコーヒー溶液のアルミニウムはイオン化せず,ウ-ロン茶のみが10〜20%イオン化した.pH1.8に調整し37℃で1または3時間振盪するとウ-ロン茶のイオン化率は約5〜10%上昇し,インスタントコーヒー溶液のアルミニウムは約半分がイオン化した.それに対して緑茶と紅茶のアルミニウムはpH調整後振盪してもイオン化しなかった.
以上のこと経口摂取されたアルミニウムの一部は食物繊維やポリフェノール類と結合しやすく,なかでもカテキンの豊富な緑茶や紅茶浸出液のアルミニウムは体外に排出される可能性が高いことが示唆された.

報告書

(3件)
  • 1996 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 福島正子: "人胃条件下における緑茶,紅茶,ウ-ロン茶浸出後およびコーヒー溶液に含まれるアルミニウムの挙動と体内吸収の可能性" 日本食品科学工学会誌. 43・8. 939-945 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1996 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 福島正子: "食物繊維,ポリフェノール化合物および有機酸によるアルミニウム結合特性" 日本食品科学工学会誌. 42・6. 425-429 (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1996 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Masako FUKUSHIMA: "Action and absorption possibility of aluminium in infused green tea, black tea, oolong tea and instant coffee solution at human gastric fluide condition" Nippon Shyokuhin Kagaku Kogaku Kaishi. Vol.43.No.8. 939-945 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1996 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Masako FUKUSHIMA: "Binding Property of Aluminium Ion to Dietary Fiber, Polyphenol Compounds and Organic Acids" Nippon Shyokuhin Kagaku Kogaku Kaishi. Vol.42.No.6. 425-429 (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1996 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 福島正子: "人胃条件下における緑茶,紅茶,ウ-ロン茶浸出液およびコーヒー溶液に含まれるアルミニウムの挙動と体内吸収の可能性" 日本食品科学工学会誌. 43・8. 939-945 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 福島正子: "食物繊維,ポリフェノール化合物および有機酸によるアルミニウム結合特性" 日本食品科学工学会誌. 42・6. 425-429 (1995)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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