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近世絵図の画像処理と計量的分析

研究課題

研究課題/領域番号 07808014
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 人文地理学
研究機関茨城大学

研究代表者

小野寺 淳  茨城大学, 教育学部, 助教授 (90204263)

研究期間 (年度) 1995 – 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1996年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1995年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワード絵図 / 画像処理 / 国絵図 / 近世 / 出羽国絵図 / 歴史地理学
研究概要

本研究の目的は,画像処理による近世絵図の図形分析法を確立することである。具体的な研究は,正保期と元禄期の出羽国絵図における図形の相違を画像処理によって分析し,この相違が生じた理由を考察した。
1.絵図研究に画像処理を導入する必要性を,従来の絵図研究の研究史を整理しつつ,論文にまとめた(「景観論と絵図研究」)。
2.画像処理を行う絵図資料として,まず出羽国絵図の所在確認と資料吟味を行った。本研究の所在調査によって,出羽国絵図133点を確認,ほぼ完全に近い現在リストの作成が完了した。また現地で絵図を1点ずつ詳細に研究し,これらの作成年代を推定した一覧表を作成した。これにより,各藩での国絵図の作成過程がおおむね明らかになった。また本研究に欠くことのできない国絵図を撮影することができた。いずれも6×7mほどの大型絵図のため,分割撮影し合成する方法をとった。これに加え,すでに入手した絵図の写真版によって分析を試みた。
3.正保期と元禄期の出羽国絵図5点について,重ね合わせの画像処理を行った。この結果,図形の相違箇所を明瞭に確認することができた。次に,図形の変形により歪みの分析を行い,歪みの箇所とその度合いを示し,その理由を文書資料などによって考察した。秋田藩については検討中であるが,米沢藩では元禄期に新たに国絵図を作成し直したにもかかわらず,幕府の内見によって国境・郡境が修正され,結果として全体の図形は正保期の国絵図を踏襲したことが明らかとなった。

報告書

(3件)
  • 1996 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 小野寺 淳: "景観論と絵図研究-絵図学構築のために-" 國学院雑誌. 98. 67-78 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1996 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Atsushi Onodera: "Problems of the research on the old pictorial maps in relation to the landscape-theory" Kokugakuin-Zashi. 98-3. 67-78 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1996 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 小野寺淳: "景観論と絵図研究-絵図学構築のために-" 國學院雑誌. 98・3. 67-78 (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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