研究課題/領域番号 |
07808020
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育工学
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
織田 揮準 三重大学, 教育学部, 教授 (90024489)
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研究分担者 |
下村 勉 三重大学, 教育学部, 教授 (80150217)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1995年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 授業改善 / マルチメディア / 授業の点検・評価 / 大福帳 / インターネット / E-mail / 大学教育の改善 |
研究概要 |
三重大学教育学部における教育用e-mail環境を調査したところ、教官相互の教育・研究に関する情報交換の手段として盛んに活用されているものの、日常の講義の中での教師と学生との情報交換手段として活用されるインターネット環境の整備が整っていないことが判明した。そこで、「授業活動における授業担当者と学生との意見交流・情報交換の教授行動および学習行動に及ぼす効果」を解明するためにe-mailの基本的性格である(1)文章によると情報交換、(2)双方向性、(3)情報の蓄積性(文章保存)をもつ「大福帳」による授業担当者と学生との情報交換の効果が研究された。この大福帳を用いた「教室レベル」の授業担当者と学生との情報交換に関する研究成果をe-mailに活用することにより、「教室レベルの教育」から将来性の高い「マルチメディアによる遠隔教育」における授業担当者と学生とのより効果的な情報交換のあり方に関する指針が得られるであろう。 以上の発想のもとに、「大福帳を用いた授業実践」が行われた。すなわち、毎授業の終わりに、学生は授業担当者へ「授業に関する感想や要望など」を文章で伝え(大福帳への記入)、それに対する教師からのコメント(朱書)が次回の講義開始時に伝えられる(大福帳の返却)。この一連の情報交換の媒体(カード)を「大福帳(Shuttle Card)」と命名し、大福帳による授業実践が行われた。受講生は、(1)学部学生、(2)大学院生、(3)三重県教育委員会主催免許法認定講習の受講生(現職教諭)、(4)看護教諭講習の受講生(看護婦)、(5)放送大学学園受講生など(平成8年度の延べ受講生数約450名)であった。受講生の大福帳に関する好意度・印象調査、大福帳に記述された文章、大福帳導入に関する受講生のリポート等の分析が行われ、その一部が教育工学会年次大会、研究紀要等で発表されている。また、今後その成果を順次、学会誌や紀要に発表する。
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