研究課題/領域番号 |
07808034
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
計算機科学
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
徳田 雄洋 東京工業大学, 大学院・情報理工学研究科, 助教授 (30111644)
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研究分担者 |
渡辺 喜道 東京工業大学, 大学院・情報理工学研究科, 助手 (00210964)
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研究期間 (年度) |
1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1995年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | あいまいな文法 / 構文解析法 / 属性文法 / 1パス属性評価 |
研究概要 |
従来、自然言語を対象とする、あいまいな文法の構文解析法には、無あいまい化規則を用いて確定的な構文解析を行うもの、並列構文解析を用いて構文論的に正しい解析列をすべて求めるもの、Prologのバックトラックを用いて構文論的および意味論的に妥当な解析列をすべて求めるものなどがあった。 我々は、属性文法の1パス属性評価法の研究から生まれた新しい構文解析法を利用して、相続属性値付きの入力列に対し、構文解析と同時に属性評価を行い、意味論的に正しくない解析列を自動的に取り除く方法を開発した。 従来の方法と我々の方法との比較は次の通りである。 1.無あいまい化規則を用いる方法 この方法では、与えられた文法ごとに無あいまい化規則を天下り的に与える必要があり、正しさの確認は一般には困難である。これに対し我々の方法は、機械的に、意味論的に正しくない解析列を取り除くことができる。 2.並列構文解析を用いる方法 構文規則のみに基づいて正しい解析列をすべて求める方法であるため、意味論的に正しくない解析列も数え上げてしまう。これに対し我々の方法は、構文論的にも意味論的にも正しい解析列のみを数え上げることができる。 3.Prologを用いる方法 意味規則を反映した構文解析が可能であるが、手続きの呼び出し中に同一の文法記号と相続属性の組合せが再び出現すると、必ず無限ループとなり計算が停止しなくなる。これに対し我々の方法は、同一の文法記号と相続属性の組合せが再度出現しても、数え上げが終了するのみである。 我々の研究の成果は、1996年3月に電子情報通信学会のソフトウェアサイエンス研究会で、「あいまいな文の1パス属性計算に基づく構文解析法」という題目で発表を行う。
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