研究課題/領域番号 |
07808043
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
知能情報学
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研究機関 | 道都大学 (1996-1997) 道都大学短期大学 (1995) |
研究代表者 |
渡辺 勉 道都大学, 美術学部, 助教授 (10271462)
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研究分担者 |
由水 伸 道都大学短期大学部, 専任講師 (20271463)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1997年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1996年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1995年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | インターフェース / 脳波 / β波 / ウェーブレット / 音声 / ゲーム / β波帯域 / 要求意志 / 事象関連電位 / ウェーブレット変換 / 理解度 / パワー占有率 / 眼球移動 / 意志表示 / 脳波信号 / コミニュケーション |
研究概要 |
脳波や音声を利用した視覚障害者向けのインターフェースを実現するには、使用する機器の携帯し易さ、使いやすさを考慮にいれたうえでの研究が必要になる。本研究では前頭部2点の双極導出型の脳波センサーを用い、特に被験者の興味や行動の意図がどのように脳波に現れるか調べることに主眼をおいた脳波計測とパーソナルコンピュータ上でマウス操作に対する音声誘導に関する実験を行った。その結果について以下にまとめる。 1.授業を受ける学生についてはその脳波のうちβ波成分が優勢なとき特に講義内容に興味をもっており、理解度はβ波帯域のパワー占有率に比例するという結果が確認された。このことより、脳波成分のうちβ波が外的刺激に対し敏感にレスポンスし、インターフェースのためのメディアとしての可能性が高いことがわかった。 2.現在のGUI環境下で視覚障害者がコンピュータを利用する際の音声によるポインティングデバイスの補助誘導については環境音と識別しやすい継続時間の短い合成音を使用すると良い。マトリクス状に配置した通常のアイコンの2倍程度のサイズでの実験では3回程度の訓練で要領を会得することが可能で、マウス操作補助としての効果が得られることがわかった。 3.操作がジョイスティック制御のゲームをプレーする被験者の脳波については、その操作行為位置と一定電位以上のβ波出現位置とが高い確率で一致することがわかった。またスプラインウェーブレットによる時間周波数解析の結果、操作行為位置付近でβ波のうち15Hz成分のピークが30Hz成分のピークに先行して現れることが多数の実験で観察された。
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