研究課題/領域番号 |
07808056
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
核融合学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
深田 智 九州大学, 工学部, 助手 (50117230)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1996年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1995年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | トリチウム / 透過 / 緊急トリチウム浄化システム / パラジウム / 水素 / ガス分離膜 / 凝結 / 緊急浄化システム |
研究概要 |
当該研究遂行のため、実験装置を製作するとともに、数値計算によって緊急トリチウム浄化システム(ADS)におけるガス分離膜法の有効性を明らかにした。研究を通して以下の知見を得た。 (1)ADSにおけるガス分離膜モジュールで、十字流、並流、向流、完全混合流のシミュレーション計算をおこない、向流が分離に最も有効な流れであること、トリチウム-水蒸気-窒素の三成分系において、分離膜の入口部分で水蒸気の優先的な透過が生じ、トリチウムの透過を抑制し、三成分系特有の最適カット条件が存在することが分かった。 (2)ポリイミド平膜とセルロースアセテート平膜を用いて水素と水蒸気の透過実験をし、過去の結果とよく一致することが分かった (3)パラジウム薄膜の透過性を見るために、Zr_2Fe金属粒子に無電解パラジウムメッキし、いろいろな温度における水素、酸素、窒素との反応性を調べた。その結果、無電解パラジウムメッキしたものは800゚Cまで安定であった。酵素のない雰囲気ガスにおいては、Pdは良好な水素透過性能を示したが、酸素がある雰囲気では、水素と反応し水を形成することがわかり、水素透過に悪影響を及ぼすことが分かった。 (4)ガス分離膜を透過した後の水蒸気を冷却管内に吹き込み、凝結除去する方法を開発し、臨界過飽和条件以内で良好な除去性能が得られた。 以上、分離膜の透過を基本にしたADSシステム全体の実験と解析をおこない、当初予定した成果を上げることができた。
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