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ミジンコを用いた水圏環境毒性物質の効率的評価のための標準手法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 07808060
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 環境影響評価(含放射線生物学)
研究機関東京薬科大学

研究代表者

太田 敏博  東京薬科大学, 生命科学部, 助教授 (10266893)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1995年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワードミジンコ / 遺伝毒性 / 発生毒性 / 環境毒性物質 / エチレンチオウレア / エチルニトロソウレア
研究概要

ミジンコ(Daphnia magna)を用いて環境毒性物質の遺伝的影響や細胞機能に対する影響を、高感度で効率的に評価するための標準手法を開発することを目的とした。1.雌ミジンコを変異原物質で処理して、F1およびF2の個体で観察される突然変異を調べるための基礎的検討を行った。変異原としてはアルキル化剤のエチルニトロソウレアを用いて、数千匹のミジンコを処理した。処理条件としては高用量単回(60分)、高用量3回(4日毎に60分)、および低用量連続(24時間)処理を試みた。触角や複眼に形態異常のある個体が得られたが、その頻度は低く、また遺伝性の変異ではなかった。他の変異原を用いて、出現頻度が高く観察が容易で効率的な評価ができる変異形質の検索を続けている。2.分化の異常による形態変化を調べるためエチレンチオウレアを用いて実験を行なった。卵を育房から取り出してin vitroで培養した。胚の発生過程でエチレンチオウレアを作用させることによって高率に殻の形に奇形が誘発されることを見いだした。3.環境影響評価に用いるためのミジンコの標準飼育法として水質の影響を調べた。飼育水としては脱塩素処理した水道水よりもElendt M7培地が適切であると結論した。4.単為生殖による増殖を続けているミジンコの飼育密度を上げて、雄の個体を産ませて有性生殖サイクルに移行させた。有性生殖の結果形成される耐久卵を分離して、高い孵化率を得る保存条件を検討したが、安定した結果が得られず今後の検討課題として残った。5.研究過程で得られた、卵のin vitro発生系の基礎技術の確立は、発生毒性の評価手法としてのミジンコの有用性を高めることになると期待された。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書

URL: 

公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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